Reading the Preface of Wittgenstein's Tractatus

目次 はじめに ドイツ語原文 独文文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 仏文文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 前書き要約 個人的感想 補遺 時制としてのフランス語接続法の復習 お知らせ 今まで毎月一回、月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後…

When Did the Age of the Linguistic Turn Come to an End?

お知らせ 今まで毎月一回更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 6月から今までと生活がまったく変わり、次回以降、更新できるか不明です。 できるだけ今までどおり更新していきたいと思っていますが、どうなるかわかりません。 …

Frege is Not the First who Took the Linguistic Turn in Philosophy, an Influential Scholar Says.

目次 はじめに 分析哲学または言語論的転回の起源 反対意見を述べた文献 文献 (1) の反対意見 文献 (2) の反対意見 文献 (3) の反対意見 感想 お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれま…

Witnessing a Lingusitic Turn: The Case of Frege's Grundlagen

目次 はじめに §62の背景 ドイツ語原文 既刊邦訳 英訳 仏訳 §62 再検 付録 お知らせ 前回述べたように、今回ブログを更新できるかどうか不安でしたが、何とか更新できました。 しかし、今後は更新が不定期になるかもしれません。あるいはそもそも更新できな…

Witnessing a Lingusitic Turn: The Case of Wittgenstein's Tractatus

目次 はじめに ドイツ語原文 既刊邦訳 Ogden 版英訳 Granger 仏訳 断想 補遺 お知らせ 人生には大きな節目があります。 今、私はその節目を迎えています。 自分の人生の中で、一、二を争うほどの大きな節目だと思います。 6月から人生が大幅に変わります。 …

Clarification of Dependence Between Philosophical Claims by Axiomatic Methods of Logic

目次 1. 哲学の議論を、論理学による推論パターンを使って明晰化すること 2. Łukasiewicz ''De la méthode en philosophie'' 抜粋・抄訳 3. 哲学の議論を、論理学による公理的方法を使って明晰化すること 4. まとめ 5. 追記 Łukasiewicz and Modernism お知…

Leśniewski and Chocolate

目次 はじめに 逸話のさわりとその情報源の一部 逸話 その一 逸話 その二 一部解説 お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 私の身辺が流動的になってきており、このまま定期的…

On a Few Titles I Was Impressed by Last Year

お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 私の身辺が流動的になってきており、このまま定期的に更新できるか不明です。 もしかすると従来どおりあまり変わらないペースで更新でき…

Wittgenstein on Heidegger

目次 はじめに 原文 文法事項 私訳/試訳 既訳 感想 付録 Waismann 略歴 お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 私の身辺が流動的になってきており、このまま定期的に更新できる…

Why Did Wittgenstein Write his Tractatus in Aphoristic Style?

お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 私の身辺が流動的になってきており、次回から定期的に更新できるか不明です。 もしかするとあまり変わらないペースで更新できるかもしれ…

Is the Number One a Number?

目次 はじめに 問題 「1 は数ではない」 Aristotle Euclid 少しだけ Stevin Moxon Moxonian Pseudo-Paradox 私はこのブログで時事的な話題には、基本的に触れないようにしているのですが、今回は少しだけ最初に触れたいと思います。 現在、新型コロナウイル…

'Ich finde sie schwer verständlich' or What Kind of Clarity Do the Tractarian Sentences Have?

目次 はじめに 書簡原文および和訳 分析哲学における三つの明瞭さ その一 理論的明瞭さ その二 解消的明瞭さ その三 論理学的明瞭さ Wittgenstein が見ていた明瞭さとは、三つの明瞭さのうちの、どれなのだろうか? Wittgenstein が Tractatus 冒頭に見た明…

In Short, What is the Neo-Fregeanism from a Philosophical Point of View?

目次 序論 Neo-Fregean の問いと答え概要 論文要約前置き 論文各段落要約 1. 哲学的・個人的動機 2. Frege の数学の哲学 3. Neo-Fregean による見取り図 4. 結論 Neo-Fregean の問いと答え再考 疑問点三つ 補遺 注意 このブログでは、研究をしているのではあ…

Reading the Opening and the Ending of the Appendix to Frege's Grundgesetze

目次 後書きの初めと終わり 原文・和訳 後書きの初めと終わりで Frege が最も大事にしていること その最も大事にしていることの背景 語学的付記 注意 このブログでは、何かの研究をしているのではありません。 またこのブログでは、哲学をしているように見え…

The Context Principle in Frege's Begriffsschrift?

目次 Frege's Begriffsschrift (1) Frege's Begriffsschrift (2) Frege's Grundlagen, Einleitung, §§60, 106 Frege's Grundlagen, §62 Frege's Begriffsscrift and Grundlagen Russell's On Denoting 付記 注意 このブログでは、研究や研究の類いや研究の一…

Reading the Famous Correspondence Between Frege and Russell Word for Word

目次 はじめに Russell から Frege へ1902年6月16日第一報 Frege から Russell へ1902年6月22日返信 Russell 書簡補足説明 1 Russell 書簡補足説明 2 Russell 書簡補足説明 3 Frege 書簡補足説明 Frege 書簡補足説明 1 Frege 書簡補足説明 2 Frege 書簡補足…

Why Should the German Word 'Bedeutung' be Translated, not by 'Reference,' but by 'Meaning' in the Fregean Literature?: The Simplest Answer

目次 はじめに 問題の提示 前半 なぜ名前の Bedeutung を「指示対象」ではなく「意味」と訳すのか? 後半 懸案の重要性とは何か? 注意 このブログでは、研究や研究の類いや研究の一端のようなものをやっているのではありません。研究とはまったく関係ありま…

The Argument of the First Two Paragraphs in Frege's ''Über Sinn und Bedeutung''

目次 はじめに 原文 直訳・逐語訳 論証の概観 論証各節の分析 私の解釈の利点と難点 Frege の論証の疑問点 付録 はじめに 名前と、それが表わしているものについて、少し記してみます *1 。 たとえば名前「太郎」が表わしているのは太郎であり、それ以外には…

Professor Frege's Harsh Criticisms Are Too Much For Everyone.

目次 はじめに ことの背景 問題の草稿 草稿の最終刊行バージョン 論争を締める際の発言 偶感を一つ はじめに 前々回のブログでは、Frege によるあからさまで身もふたもない、皮肉を含んだような論証を鑑賞してみました。 そしてそのブログの終わり辺りで、Fr…

On Titles I Was Impressed by Last Year

今月は次の文献を購入し、拝見させていただきました。 ・ 『みすず』、読書アンケート特集、みすず書房、2020年1・2月合併号。 ここでは各界の著名な先生方が2019年に読んだ書物で、印象に残ったものを取り上げ、寸評を加えておられます。私の知らない本が多…

Did Wittgenstein Think This Criticism of Frege's Silly?

目次 Der Gedanke 直訳・逐語訳 勁草版和訳 注目の論証 論証の成否は? 終わりに 前回、Frege が展開している論証をドイツ語原文とその和訳で楽しんでみました。その論証は、どこかあからさまで、身もふたもないところのあるものでした。 今回も同種のことを…

Can We Defend Frege's Argument That Natural Numbers Aren't Properties of External Things?

目次 はじめに 1. 数字・数詞は形容詞のように振る舞うので、数は性質であろう 2. Frege の反論「数は性質ではない」 3. Frege の反論「数は性質ではない」に対する反例・反証 4. Frege はまだ生きている (かもしれない) 終わりに 補注 はじめに 前回は、ド…

Sack, Abyss, and Defeat

前回、Dedekind と Frege に少し触れました。その際、次の本を拾い読みさせてもらったのですが、 ・ 足立恒雄 『フレーゲ・デデキント・ペアノを読む』、日本評論社、2013年、 そこに Dedekind と Cantor に関して、興味深いエピソードが書かれていました。…

A Naive Justification of Mathematical Induction

今月は精神的にも肉体的にも、ものすごく疲れました。この疲労困憊した状態はまだ続きそうです。 そこで今日は、ごく初等的なことについて、ほとんど単なるメモを記すだけにさせてもらいます。そして最後に一言、感想を添えて終わりにします。 目次 はじめに…

Generic Sentences are Sometimes Dangerous.

(前回の記事の冒頭で、このブログを書いているパソコンがつぶれそうだと述べました。一応パソコンは今でも生きています。でも危ない状態です。) 目次 総称文 全称文 教訓 追記 先日出たばかりの次の本を、最近拾い読みしています *1 。 ・ 飯田隆 『日本語と…

Littman's Paradox and Curry's Paradox Might be Twins.

( 連絡事項 このブログを書いている私のパソコンが壊れそうな感じです。かなり危ないです。このブログの更新が突然止まったら、パソコンが亡くなったということです。仮に更新が止まっても、新しいパソコンを購入して、そのうち再開したいと思っていますが。…

おしらせ

最近パソコンの調子が非常に悪く、しばらくのあいだ、ブログを更新することができなくなるかもしれません。パソコンが死にそうなんです。 すみません。 あらかじめご了承ください。 パソコンが生きている限り、更新は続けるつもりですが ... 。 今月末にも一…

How was the Proof of Ex Contradictione Quodlibet Discovered in the West?: A Tentative Sketch.

目次 0. はじめに 1. Ex Contradictione Quodlibet 2. Abelard's Embarrassing Argument from Opposites: The Inference Rules. 3. Abelard's Embarrassing Argument from Opposites: The Argument. 4. Alberic's Counterargument 5. The Proof of Ex Contra…

Could the Greatest Logician in the World Have Made a Terrible Blunder in Deducing a Simple Theorem?

目次 1. A Valid Proof? 2. The Proof Analyzed 3. The Fallacy in the Proof Pinned Down? 4. Why Did Aristotle Judge the Sentence in Question to be Impossible? I 5. Why Did Aristotle Judge the Sentence in Question to be Impossible? II 6. 終わ…

Where Does the Title of Prior's Famous Paper Come From?

本日も、いつものように、ささいなことを記します。お読みいただける場合は、そのつもりでお願い致します。 目次 1. はじめに 2. かつ 3. または 4. Tonk 5. Runabout 6. Runabout Ticket 7. Inference-ticket 8. 終わりに 1. はじめに Arthur Prior 先生の…