Tatarkiezicz の和訳本

昨日Poland学派のとある人物の本が意外にも邦訳されていて驚いた、閲覧してみようと言っていた本は以下のもの。

  • W.タタルキェヴィチ 『こう考えると生きることがうれしくなる −あなたの人生を好転させる「先人の教え」』 加藤諦三

見ました。一部copyしてきました。TatarkieziczはLukasiewiczとともにWarszaw大学で教えていた美学史、哲学史の専門家。『こう考えると…』はPoland語で書かれたO szczesciu (‘e’にはcedilleが、‘s’にはaccent aiguが付く) という本の英訳を和訳した重訳です(ただし抄訳みたい)。O szczesciu は英語でOn Happiness という意味。英訳された書のtitleはAnalysis of Happinessとなっているようです。いずれにせよもともとのPoland語本は多分まじめな内容の本だったと推測されます。別に加藤さんの訳書が不真面目だというわけではありません。おそらく和訳書はかなり原文を「ひらいて」訳しているのではなかろうかと思われます。だいたい日本語の題名が「ひらきすぎ」ですものね。しかし題名は別としても、英訳段階で内容がある程度「ひらかれていた」可能性もあることは捨て切れませんが…。英訳書も簡単に閲覧できそうなので機会があれば見てみるかも。
この本に関してはいくつか著者本人やMostowskiがらみで逸話があるようです。今日は時間がないので、またそれは今後ここに記すかもしれません。