久し振りにJazzのCDを2枚購入する。
- Charlie Parker and Chet Baker Bird & Chet: Inglewood Jam Live at the Trade Winds 16 June 1952
- Chet Baker and Charlie Parker Complete Jam Sessions
2枚ともChet最初期の演奏。しばらく前から発売されているCD。どちらも同じ日の同じ曲演奏を収録。曲順が異なるがどうも同じ演奏である。ただし後者のCDにはボーナス・トラックが3曲追加されている。しかしAir Checkのためか、ぶつ切りみたいであまりいい印象を受けない。だがそれ以外の本体の演奏はまずまずである。
ChetのBirdらに対する演奏力について、聴く前に失礼ながら不安を持っていたが、聴いてみるとそんなに悪くはない。しかしばりばり吹くというのでもない。他の連中に比べてソロが短く、少しばかり不安な印象を与えます。まぁもともと彼はそのようなタイプではないのですが、やってやれないこともなく、まだ充分この頃は成熟していなかったのかもしれませんね。若いなりにがんばっているという印象を受けました。一応何とか合格、というところかな。普通Birdの前では緊張してうまくいかないものだったらしいけれど、それを考えればOKである。念のために
- J. de Valk Chet Baker: His life and Music
を見ても著者からは好評価は与えられていませんでした。 実際Sonny Crissの方ががりがり吹いていて好印象を与えてくれます。またRuss Freemanも少し出てきていてうれしかったです。
やっぱり初期のChetはかっとんでいていいです。今回の2枚では「これからかっとぼうとしているところ/かっとびだしたころ」という感じなのかもしれませんが…。