• Bob Hale and Crispin Wright The Reason's Proper Study: Essays towards a Neo-Fregean Philosophy of Mathematics

Neo-Logicismの必読文献。paper版を購入。Amazon Japanを見ると新刊はhardでないと入手できないようである。ただし版元のOxford UPからは入手できるよう。面倒だし街の本屋で入手。

  • 土屋俊 「フレーゲの『概念記法』(1879)の目的について ―「言語」の概念をめぐって―」

概念記法は計算ではなく言語であるという特徴づけの解明。

  • 小島雅春 「パースの Existential Graphs について」

パースの Existential Graphを論理学的観点からと記号論的観点から概観。Existential Graphの入門的解説文みたいな感じ。随分前にcopyして読んでいるはずだが、copy見当たらず、内容も忘れている。

  • 石本新 「論理としてのレスニェウスキー存在論

レスニェウスキー存在論とは1階述語論理プラス次の非論理的公理によって展開される公理系とのことである。

ε(a, b) ≡. (∃x)ε(x, a)∧(x)(ε(x, a)⊃ε(x, b))∧(x)(y)(ε(x, a)∧ε(y, a). ⊃ε(x, y))

そしてこの公理系の部分系は、Gentzen-Schutte流に再構成できるという点で、論理と見做すことができるとし、このことを当論文でお示しになられているようです。


土屋、小島、石本論文は古い『科哲』の同一号から入手。


  • 青本和彦、上野健爾、加藤和也、神保道夫、砂田利一、高橋陽一郎、深谷賢治、俣野博、室田一雄 編著 『岩波  数学入門辞典』

Description

高校から大学にかけて学ぶ用語を中心に五十音順に並べた入門辞典.用語の定義や概念だけでなく,数学の歴史や応用される対象も考慮して解説をつけた.説明もできる限り直観的な説明から始め,段階的に厳密な理解ができるように配慮した.項目を拾い読みしても楽しめる.学習者のみならず一般の人もずーっと使える便利な辞典.

これぐらいのレベルの数学辞典がほしかった。ちょうでいい。

お休みなさい。