読書

以下の初めの方と終わりの方を読む。

  • 加藤泰史  「『オプス・ポストゥムム』と批判哲学の間」、有福孝岳他著、『カント全集 別巻 カント哲学案内』、岩波書店、2006年


また次も読む。

  • Goran Sundholm “A Century of Inference: 1837-1936”, in: P. Gärdenfors, J. Wolenski, K. Kijania-Placek eds., In the Scope of Logic, Methodology and Philosophy of Science, Volume Two of the 11th International Congress of Logic, Methodology and Philosophy of Science, Cracow, August 1999, Springer, Synthese Library, vol. 316, 2003

これは大変面白い。個人的にとても示唆的であった。「へぇ〜、そうなんだ」を何連発かしていた*1。ただしこの論文は詳細な証明の展開をもってするものでなく、著者の主張の証明・論証の概略を示しているのみである。そのことは著者自身もある註の中で自覚されているようである。したがって興味深く刺激的な論文だが概略の内容を肉付けし、論証の妥当性が得られるか、詳細に検討してみる必要はある。しかし面白い論述がなされていて楽しい論文である。あと 1 sectionだけ読み残しているのでまた最後の部分を読むとしよう。

*1:例えばFregeとWittgensteinの影響関係、Fregeのsequent、Fregeにとってのtruth preservation、truthmakerなど、他にも色々ある。