(1) 円い四角は円い。
(2) 円い四角は四角い。
(3) 一般に、円いものはどれも四角くない。
(4) (1)と(3)により、円い四角は四角くない。
故に、
(5) (2)と(4)により、円い四角は四角く、かつ四角くない。
これは矛盾である。
あるいは
(1) 円い四角は円い。
(2) 円い四角は四角い。
(6) 一般に、四角いものはどれも円くない。
(7) (2)と(6)により、円い四角は円くない。
故に、
(8) (1)と(7)により、円い四角は円く、かつ円くない。
これは矛盾である。
土屋純一 「記述理論の成立」、『金沢大学文学部論集 行動科学科篇』、2号、1982年、96ページ参照。
