今日の日記: 入手文献

知り合いの女性に赤ちゃんが生れたので、プレゼントを買いに行ってくる。Gaspard et Lisaのうち、Lisaの人形を購入。そして絵本のLisa in New Yorkも入手。この女性がイギリスが好きで一生懸命英語の勉強をしてたりするので英語版でLisaの絵本を買ってあげる。今度プレゼントしてあげよう。きっと喜んでもらえるだろうな。

本日以下の新刊を購入。

完全性定理 ―ゲーデルが学位論文で証明したこの重要定理を今日の形で述べるためには,モデル理論(意味論)の整備が必要であった.本書では,その数学的構造と言語の哲学的分析という二つの面から,それぞれのエキスパートがていねいに解説する.


主要目次
序 ゲーデルの完全性定理とその背景(田中一之)
I 述語論理入門(田中一之)
II モデル理論とコンパクト性(坪井明人)
III 論理的意味論の源流、モデル論の誕生、そしてその展開 ―論理と言語の間で(野本和幸)

そしてこの本をカフェで拾い読む。
別に本質的なことではないが意外に思ったことは、田中先生は石本先生の教え子でいらっしゃるという記述があった*1。へぇ〜って感じ。私は石本先生の教え子ではありませんが、先生の啓蒙的解説文を以前あれこれ読んで、「ポーランド学派ってすごいんだ、ポーランド学派ってカッコイイ、1920年代の栄光と、ナチスによる悲劇と、その明暗のコントラストの深みがたまらなく強い印象を与えるなぁ〜」って思ってポーランド学派へと誘われました。

あと、GodelがWittgensteinをBrouwerの講演会で見かけた/見かけていない、という話について註がある。田中先生の11ページ、註2を参照。


PS. 本屋さんで以下の本を拾い読む。

すると驚くような文言に出会う。41ページに次のように書いてあったと思う。

私の理解した限りでは、レヴィナスは「他者のために/その身代わりとして」罪を贖うことによって主体性は基礎づけられると書いていた。

このように述べられ、内田先生はこの話の内容に強い衝撃を受けられたようである。
しかし驚いたのは、これってすごく代贖思想と深い関係があるということで、普段自分が考えているテーマとものすごく近いところをレヴィナスさんも内田先生も巡っておられるということである。不遜ながら自分同様内田先生も、レヴィナスさんを代贖思想との関連から関心を持たれているのだと知って感じ入りました*2。私が勝手に感じ入っているだけで先生にはご迷惑かもしれませんが…。やっぱり代贖思想はすごい。

*1:田中、31ページ。

*2:もちろん先生はレヴィナスさんを代贖思想の観点だけから考えておられるのではないでしょうが。