• Gary Kemp  “Frege's Sharpness Requirement”, in: The Philosophical Qurterly, vol. 46, no. 183, 1996
  • Gideon Makin  “Why Theory of Descriptions?”, in: The Philosophical Qurterly, vol. 46, no. 183, 1996
  • 野本和幸  「ゴットロープ・フレーゲ存在論」、『思想』、岩波書店、1974年2月号、no. 569
  • 廣松渉  『カントの「先験的演繹論」』、牧野英二、野家啓一、松井賢太郎解説、世界書院、2007年
  • 朱牟田夏雄  『英文をいかに読むか』、文建書房、1959年

Kemp論文は、Fregeによる概念の鋭利な境界付けの話。野本先生がしばしば言及する話題でもある。先生のご診断によるとCaesar Problemは、概念を鋭利に境界付けられないという問題の一事例として、解することができるということです。したがって、Caesar Problemは、どのような概念も、その概念がまっとうなものである限り、鋭利な境界を持っているか、という問題の特殊例ということになると思われます。

Makin論文は、Russellの例の理論がどういうわけで生み出されたのか、ということを考察しています。

野本論文は以前持っていて読んでもいたが、行方不明のようである。再度入手。Fregeの存在論について軽く確認してみたいことがあったので。

廣松本は新刊。廣松さんの修士論文に各氏が解説を付しておられます。

朱牟田本は、英文解釈の本。前に持っていたが、廃棄したか売ってしまった。英米の過去の著名な作家などから例文を取って解説。その著名な作家の原文に軽く触れてみたかったので再購入。今、英語史の本を読んでいるので、それが終わったらこちらを読むつもり。