2007年読書アンケート

上記入手文献の『みすず』読者アンケート特集を今年も購入し、ぱらぱらと拝読。
先生方皆様は実に多種多様な読書をされておられます。
いわゆる硬い本から柔らかい本まで、様々な本を読み、楽しんでおられるようです。
私自身は2007年の読書・購入図書として心に残ったものはどのような本だったのか、振り返ってみると、以下のような本が印象深かったです。

この2冊の刊行は実に慶賀なことだと思います。
今後とも何度も手に取って開き見て、勉強させていただくことになると思います。


洋書では次がうれしかった。

  • Michael Morris  An Introduction to the Philosophy of Language, Cambridge University Press, Cambridge Introductions to Philosophy Series, 2007
  • Bob Hale and Crispin Wright  The Reason's Proper Study: Essays towards a Neo-Fregean Philosophy of Mathematics, Oxford University Press, 2001
  • Friedrich Stadler  The Vienna Circle −Studies in the Origins, Development, and Influence of Logical Empiricism, Springer, Veröffentlichungen des Instituts Wiener Kreis, Supplement volume 2, 2001

Morrisさんの本は、「ちょうどこういう本がほしかった」というような、個人的好みにとても合った論述スタイルを取っています。言語哲学をテーマごとに解説するのではなく、歴史的に重要な文献ごとに説明されていて、このような説明の仕方は、私は個人的にとても好きなのです。
Hale and Wrightさんの本は2001年刊行ですが、2007年にhard, paper両方を購入。今後内容を検討していくことになるだろうと思います。
Stadlerさんの本も2001年の本ですが、このような資料的に価値のある本を手に入れることができてうれしかったです。入手がすぐに困難になる洋書が多い中、無事確保できてほっとしました。まぁ、後はこの分厚い本を読まなければならないのですが…。


この他にも興味深い和書・洋書があったかもしれません。何か重要な本をすっぽり抜かしているかもしれません。
あと、本以外の論文などでも興味深いものがありました。
そのような文献アンケート特集などもしていただければなぁと思います。
今時実際多くの先生方は、本もいいけど論文などを読んで刺激を受け勉強されていることがかなり多いでしょうから。