読書: エウクレイデス

以下の文献を読む。順不同。

一つだけ補足しておくと、上記一番目のエウクレイデス全集では斎藤先生による解説「第6章 『原論』と初期ギリシャ数学の展開」を読む。
そしてエウクレイデス全集以下を含め、論証的な数学 and/or 公理論的な数学の誕生時期、誕生したところ、誕生に関わった人々について、調べる。


恐らく、分析哲学、中でも論理学の哲学や数学の哲学に興味を持っておられる方は「論証的/公理論的な数学は、いつどこで誰が考え出したのだろうか?」という疑問を多少なりとも、また漠然としたものであれ、お持ちのここと思います。私自身もそうでした。
近年の古代ギリシャ数学史研究を受けて、この疑問に対する一定程度の答えが出されてきているようです。
ちなみに、これも恐らく言うまでもないことだと思われますが、論証的/公理論的数学を考え出したのは、エウクレイデスではありません。
彼以前の誰かだ、ということになります。
それは一体誰なのか?
というか、特定の誰かだ、と具体的に名前が挙げられるようになってきていることに、私は驚いた。
段々と論証的/公理論的数学が出来上がってきて、エウクレイデスが集大成したのだろうと思っていたが、斎藤先生やKnorrさんは特定の個人のお名前を挙げて、「この人だ!」と指定されておられます。すごい。


そんなことを思いながら、上記文献をあれこれ引っくり返していると大変面白い。
個人的に色々と意外な感に打たれる。
可能であるならば、そのことについてまた記したい。