以下はすべて古書。

  • David Bell  Frege's Theory of Judgement, Clarendon Press / Oxford University Press, 1979

今でも新刊で手に入ると思う。
しかし恐らくOn Demand版で、今日の古書の5倍ぐらいの価格がすると思う。
それを考えると今日のこの本はお買い得だったと思う。

この種のタイトルの本は、経験的に言って、あまり内容が期待できない感じがする。だがら基本的にこの手のタイトルの本はいつも敬遠している。
しかし念のため、手に取って中身を確かめてみると、興味深い論文が多数掲載されていて、うれしい誤算。きちんとこまめに本は調べるものである。この本については今の今まで知らなかった。これではいけない。

この本は主にChomskyの言語論を皆で検討している。
目立った論者の名を列挙すると、Max Black, Noam Chomsky, W. V. Quine, Nelson Goodman, Gilbert Harman, Thomas Nagel, Roderick Chisholm, George Boolos という感じだろうか。
興味深いのはBoolosさんの論考で、これは恐らくBoolosさんの文章のうち、一番最初に活字となって世に現れたものではないかと思われる(博士論文等は除いて)。その意味で興味を感じさせる1本。
以上のような面々が登場しており、価格もかなり低いので購入。

エピステーメー』、『現代思想』、『思想』、『理想』などなどの思想系商業雑誌は中を大抵checkして、必要なものは大方copyしてある。
だから古書店で見かけてもほとんど中身を見ないのだが、念のため中を開いてみると、この号はなぜかまだ未確認だった。次のような論考が収められている。低価格なのでそのまま購入。