• ヨハン・シュルツ  『カント『純粋理性批判』を読むために』、菅沢龍文、渋谷繁明、山下和也訳、梓出版社、2008年

これは次の書の邦訳です。

  • Johann Schulz  Erläuterungen über des Herrn Professor Kant Kritik der reinen Vernunft

Schulzさんについては次のようなコメントがあります。

[ケーニヒスベルク]大学教授陣でカントの弟子にあたる人として、シュルツ […] がいる。牧師を経て数学教授となったシュルツは、カントに哲学的能力を高く評価され、『カント教授の純粋理性批判の解明』を著し、カント哲学の普及に貢献した*1

上記Schulzさんの本は、Kant哲学紹介の最初期に現れたもののようです。Kant哲学理解のためにも、また歴史的資料としても興味を感じる1冊です。

*1:御子柴善之、「ケーニヒスベルク社交界」、有福孝岳、坂部恵編集顧問、『カント事典』、弘文社、1997年、150ページ。