書店で出たばかりの以下の文献を流し見る。
- 野村恭史 「失われた「観念論」論争 ─フレーゲvs.ウィトゲンシュタイン―」、『思想』、岩波書店、2008年 第9号、no. 1013
興味深い。FregeとWittgensteinは、いわゆる観念論の理解につき、書簡上において議論を戦わせたが、今はWittgensteinが出した書簡は残っていないようで、この論争の詳細はわからないようである。しかし残された資料から、両者がいわゆる観念論と通常考えられる哲学的立場に対し、いかなる見解を持っていたかが当論文では互いの見解を対比させることによって探究されている。後日雑誌が図書館に入ってから全文拝読させていただき、勉強させてもらいます。