以下の本の中の
- W. V. Quine Quine in Dialogue, Dagfinn Follesdal and Douglas B. Quine ed., Harvard University Press, 2008
次の文を何気なく読んでいると
- W. V. Quine “Acceptance Speech for Kyoto Prize in Creative Arts and Moral Sciences,” First Published in 1996
Quineさんはある日本人に言及されている。このQuineさんの文は、京都賞受賞の際のspeechのようです。読んでいる最中に、この日本の方がどなたであるのか、ぴんと来た。その文を引いてみます*1。
The thought of exotic, faraway lands −notably Japan− fascinated me from childhood. It still did so in my thirtieth year, when one of my students was a visiting Japanese. I have forgotten his name, but part of his Tokyo address remains graven in my memory to this day, simply because I had found it so exotic. It was Suginamiku, Kamiogikibo[sic].
ちょうど一週間ぐらい前に、
- 柳瀬睦男、鶴見俊輔 『科学と信仰のあいだで』、シリーズ鶴見俊輔と考える 第2巻、編集グループSURE、2008年
という本を書店店頭で手に取り、中を拝見させていただいた。すると、この本の後の方で鶴見さんがQuineさんに言及されており、鶴見さんは京都賞のQuineさんのspeechの後で、Quineさんに会いに行き、「久し振りです、Quine先生。あれは僕ですよ、お忘れですか。」というような感じのご挨拶をされたらしい*2。
上記のQuineさんのspeechを読みながら、このことを思い出し、「あ、これは鶴見さんのことだな。」と、気が付いた。しかし、杉並区上荻窪はそんなにexoticなんでしょうか。それに鶴見さんはQuineさんに自分の日本の住所がどこかというような話をされていたのでしょうか。
まぁ、いいんですけど。特に大問題だ、という訳でもないので。