Russell 関係を激しく入手。


まずは書籍から。最後の二つを除いてすべて Russell 関係。

  • Bertrand Russell  My Philosophical Development, Revised ed., Routledge, 1995 (First Published in 1959)
  • Ditto     Essays in Analysis, Douglas Lackey ed., George Allen & Unwin, 1973 (古書)
  • A・N・ホワイトヘッド、B・ラッセル  『プリンキピア・マテマティカ序論』、岡本賢吾、戸田山和久、加地大介訳、叢書思考の生成 1、哲学書房、1988年 (古書)
  • Nicholas Griffin ed.  The Cambridge Companion to Bertrand Russell, Cambridge University Press, Cambridge Companions to Philosophy, 2003
  • Gregory Landini  Russell's Hidden Substitutional Theory, Oxford University Press, 1998
  • Peter Hylton  Russell, Idealism, and the Emergence of Analytic Philosophy, Oxford; Clarendon Press, 1992
  • Ditto    Propositions, Functions, and Analysis: Selected Essays on Russell's Philosophy, Oxford University Press, 2005/2008
  • Bernard Linsky  Russell's Metaphysical Logic, CSLI Publications, Center for the Study of Language and Information Lecture Notes, 1999
  • 砂田利一  『新版 バナッハ−タルスキーのパラドックス』、岩波科学ライブラリー、岩波書店、2009年
  • セルジオ・カブラル  『ナラ・レオン 美しきボサノヴァのミューズの真実』、堀内隆志監修、荒井めぐみ訳、ブルース・インターアクションズ、2009年


My Philosophical … の Routledge 版 reprint は、もしかすると事実上もう品切れかもしれない。イギリスの方の出版社ホームページで検索するとヒットしない(USA の方は調べていない)。しかし今回何とか新刊で Routledge 版を入手できた。通常 Russell の本の多くは Routledge 版で読まれているので、この版が手に入ってよかったです。
Essays in … については、最近までこの本のことを私は知らなかった。かなり不勉強だと感じる。この本を大学の書庫で初めて手にした時、中を見て少し驚いた。「これはかなり重要な論文集ではないのか?」と思った。Russell の本は、そのほとんどが今では Routledge から出ているであろうから、私は大抵の場合 Routledge の catalogue しか見ていなかった。そのためこの本にぜんぜん気が付かなかった。こうしてこの本の Hard を古書で入手。保存状態も悪くない。よかった。
『プリンキピア … 』は、実のところ持っていなかった。中をところどころ copy して拾い読みしていた。そしていつも「これではいけないな、ちゃんと買って通して読まなければいけない、この本の場合は。」と思っていた。近頃今までになく Russell に興味が出てきたので、今さらながら漸くのこと、古書で購入。カバー、帯付き、なかなかきれいな保存状態。とてもよかった。
The Cambridge … は paper で既に持っている。しかしこの paper 版は、本全体が柔らかく、かつページ数が多くて分厚い本なため、気を付けないと本を開くだけで背が割れそうである。一度割れたらたちどころに本が真っ二つに分解しそうである。それだからこの本を読む際は、左手で背をぎゅっと握り締めながら、右手でページを繰って行くということをしている。しかしそんな風に力を込めて読んでいるととても疲れる。ゆっくりのんびり読めない。これではあたまらないと思っていた。それで hard をわざわざ購入。これでリラックスしながら気楽に読める。
Landini さんの Russell's … は手に入ってほっとした。十年以上前の本なので多くの場合手に入らないものだが、これは確保できた。とても興味深い本である。かなり重要そうな本である。読むときっとわくわくするだろうと思う。
Hylton 本後者は便利そうである。この論文集の中のいくつかの論文は既に持っているし、読んでいるものもある。しかしこうして一書にまとまっていると何かと助かりそうだ。
ナラ・レオン』は店頭で見かけ、内容もほとんど確認せずにすぐにレジに持っていって購入させてもらいました。出版までに色々と困難があったようで、かなり苦労されたみたいですが、本当によかったと思います。この本を手に持っているだけで何だか幸せな気分です。ありがとうございました。


次に、論文などの文献。こちらもすべて Russell 関係。

  • Bertrand Russell  “My Mental Development,” in Paul Arthur Schilpp ed., The Philosophy of Bertrand Russell, 5th ed., Open Court, The Library of Living Philosophers, vol. 5, 1944/1989
  • G. E. Moore  “Russell's “Theory of Descriptions”,” in Paul Arthur Schilpp ed., The Philosophy of Bertrand Russell, 5th ed., Open Court, The Library of Living Philosophers, vol. 5, 1944/1989
  • Charles S. Chihara  “A Diagnosis of the Liar and Other Semantical Vicious-Circle Paradoxes,” in George W. Roberts, ed., Bertrand Russell Memorial Volume, George Allen & Unwin/Humanities Press, Muirhead Library of Philosophy, 1979
  • John Myhill  “A Refutation of an Unjustified Attack on the Axiom of Reducibility,” in George W. Roberts ed., Bertrand Russell Memorial Volume, George Allen & Unwin/Humanities Press, Muirhead Library of Philosophy, 1979
  • Nicholas Rescher  “Russell and Modal Logic,” in George W. Roberts ed., Bertrand Russell Memorial Volume, George Allen & Unwin/Humanities Press, Muirhead Library of Philosophy, 1979
  • Jan Dejnozka  “The Ontological Foundation of Russell's Theory of Modality,” in: Erkenntnis, vol. 32, no. 3, 1990
  • Thomas Magnell  “The Extent of Russell's Modal Views,” in: Erkenntnis, vol. 34, no. 2, 1991
  • バートランド・ラッセル  「「プリンキピア・マテマティカ (数学原理) 」」、『ラッセル自叙伝 I 1872年-1914年』、日高一輝訳、理想社、1968年 (書簡部分は除く)
  • 「ノーバート・ウィーナーよりの書簡」、『ラッセル自叙伝 II 1914年-1944年』、日高一輝訳、理想社、1971年
  • バートランド・ラッセル  「なぜ哲学を専攻したか」、『自伝的回想』、バートランド・ラッセル著作集 1、中村秀吉訳、みすず書房、1959年
  • 同上      「ある哲学者たちとの交友」、『自伝的回想』、バートランド・ラッセル著作集 1、中村秀吉訳、みすず書房、1959年
  • 吉田謙二  「数理哲学の端緒」、『同志社哲学』、同志社大学哲学専攻会、第9輯、1963年
  • 同上   「B・ラッセルの論理主義に関する一考察 −「分析」と「構成」の動態」、『同志社哲学年報』、Societas Philosophiae Doshisha, 第20号、1997年
  • 同上   「B・ラッセルの論理主義的還元について」、『文化学年報』、同志社大学文化学会、第49輯、2000年