- Rupert Read and Matthew A. Lavery ed. Beyond the Tractatus Wars: The New Wittgenstein Debate, Routledge, 2011
- ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン 『ウィトゲンシュタイン 哲学宗教日記』、イルゼ・ゾマヴィラ編、鬼界彰夫訳、講談社、2005年 (古書)
- 足立恒雄 「フレーゲ、デデキント、ペアノを読む 現代における算術の成立、第6回 デデキント その1」、『数学セミナー』、2011年10月号
- 森田邦久 『量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性』、講談社現代新書 2122、講談社、2011年
Beyond the Tractatus Wars は、上記 The New Wittgenstein の続編です。いわゆる resolute や否や、という問題を扱っています。この続編を購入したので、ついでだから、上に記したごとく正編も注文しておきました。
『哲学宗教日記』は古書で見かけ、保存状態もよく、安価であったので購入。この本が新刊として出た時、店頭で拝見させていただいたことがある。店内の椅子に座って割と長い時間、拾い読みさせてもらい、購入の検討をしたことがある。この本が出ることは前もって知っていたので、購入するつもりだったのだが、店頭で拝見させていただいているうちに、購入したいという気持ちがなえてしまい、その時は入手をあきらめた。『哲学宗教日記』というタイトルから、もっと深みのある内容を期待していたのだが、私個人の受けた印象では、どうもそうではないらしいという気がしてしまい、本の派手な装丁も、どうにも好きになれず、暗い気持ちで本を書棚に戻したのだと思う。ヨブ記のような、何か深みのある内容が書かれているのかな、と事前に勝手に思い込んで、ページを開いてみたものの、極個人的にはそのようには思えなかった。本のデザインも私個人にはとても大げさに映る。みすず書房さんがよくやっておられるように、もっと白っぽい本にするか、あるいは正反対の真っ黒の本にするか、いずれにせよ地味でシンプルなものにされた方がよかったと、極私的には思います。いずれにせよ、そのうち購入はしておかねばならない資料だな、とは思っておりました。そこにきれいな古書が眼の前に現われたので購入したという訳です。今記した本の内容に関する私の印象が、そのうち覆されればいいと思います。きっとそうなるだろうと思います。