論文

  • Michael Scanlan  "The Known and Unknown H. M. Sheffer," in: Transactions of the Charles S. Peirce Society, vol. 36, no. 2, 2000

この H. M. Sheffer さんは、Sheffer Stroke の Sheffer さんです。


書籍

  • Robert Stalnaker  Mere Possibilities: Metaphysical Foundations of Modal Semantics, Princeton University Press, Carl G. Hempel Lecture Series, 2012
  • Edwin Mares  A Priori, Acumen Publishing / McGill-Queen's University Press, Central Problems of Philosophy Series, 2011
  • スチュワート・シャピロ  『数学を哲学する』、金子洋之訳、筑摩書房、2012年
  • 桂紹隆、斎藤明、下田正弘、末木文美士編  『認識論と論理学』、高崎直道監修、シリーズ大乗仏教 第九巻、春秋社、2012年

シャピロさんの本は、かつてその原書を手に取って中を見てみたことがある。Frege や Neo-Fregeanism について書かれている部分を読んだ。しかし、それほど詳しい記述ではなかったので、かつ、何となく普通の教科書みたいな感じがしたので、「それだったらそんなに買うほどでもないかな」と思い、原書を買わずにいました。しかし今回金子先生の翻訳の後書きを読むと、この本はなかなかそれなりに貴重な記述を含んでいるらしいので、念のために原書も注文してみました。

『認識論と論理学』は、仏教論理学とその関連事項を論じた論文集。次の論文が収録されています。

  • 桂紹隆  「仏教論理学の構造とその意義」
  • 稲見正浩  「存在論 存在と因果」
  • 船山徹  「認識論 知覚の理論とその展開」
  • 岩田孝  「論理学 法称の論理学」
  • 小野基  「真理論 プラマーナとは何か」
  • 片岡啓  「言語哲学 アポーハ論」
  • 護山真也  「全知者証明・輪廻の証明」
  • 谷貞志  「「刹那滅」論証 時間実体(タイム・サブスタンス)への挑戦」

この本の初めにある桂先生の「はしがき」を読むと、現在、仏教論理学研究の世界的中心地は Wien だそうです*1。これは知らなかった。今回この本に寄稿されている先生方は全員何らかの形で Wien に滞在し研究をされていたようです*2。Wien なんだ、すごいなそれは。

*1:桂紹隆、「はしがき」、iiページ。

*2:同上。