洋文献

Paradoxes 関係を入手。出版年の降順に記載。

  • Thomas Forster and Thierry Libert  ''An Order-Theoretic Account of Some Set-Theoretic Paradoxes,'' in: Notre Dame Journal of Formal Logic, vol. 52, no. 1, 2011
  • Jay Newhard  ''Grelling’s Paradox,'' in: Philosophical Studies, vol. 126, no. 1, 2005
  • James D. French  ''The False Assumption Underlying Berry's Paradox,'' in: The Journal of Symbolic Logic, vol. 53, no. 4, 1988
  • Irving M. Copi  ''The Burali-Forti Paradox,'' in: Philosophy of Science, vol. 25, no. 4, 1958


Frege 関係。

  • Mihai Ganea  ''Burgess'PV is Robinson's Q,'' in: The Journal of Symbolic Logic, vol. 72, no. 2, 2007


数学の哲学を特集した journal.

  • Annals of the Japan Association for Philosophy of Science, vol. 20, no. 2, 2012
  • Sakae Fuchino  ''Preface to the Special Section: Infinity in Philosophy and Mathematics''
  • Akihiro Kanamori  ''The Mathematical Infinite as a Matter of Method''
  • John P. Burgess  ''Axioms of Infinity as the Starting Point for Rigorous Mathematics''
  • Toshiyasu Arai  ''A Sneak Preview of Proof Theory of Ordinals''
  • Sakae Fuchino  ''The Set-theoretic Multiverse as a Mathematical Plenitudinous Platonism Viewpoint''


和文

Wittgenstein 関係の古書。

Mauthner, Spengler, Weininger を主題的に論じた諸論文を収録しており、大変興味深いです。Spengler を論じている論文は、以前に拝読致しました。


論理学史関係。

標題紙に書かれている title の副題には、「ルルスからライプニッツにいたる記憶術と結合論理学」とある。論理学史に興味があるので購入。この本は次の本

と同系統の本で、ロッシ本がエーコ本の種本に当たる。


Computer, 計算機の歴史。

  • 東京理科大学出版センター編、竹内伸著  『実物でたどるコンピュータの歴史 石ころからリンゴへ』、東京理科大学坊ちゃん科学シリーズ 2, 東京書籍、2012年

そろばんや計算尺や計算機の歴史を、写真で紹介している本。A5 サイズぐらいの小型の薄い本ですが、写真が大きめできれいでわかりやすい。本の title に「コンピュータの歴史」とありますが、ENIAC, EDVAC, UNIVAC などの大型計算機の紹介は皆無に近く、小型の手動の計算機などが多数出てきます。東京理科大学近代科学資料館の所蔵資料をもとに書かれている本なので、そのようになっているみたいです。本の副題にある「リンゴ」とは、多分 Apple computer のことだろうと思われます。


物理学関係の雑誌。

  • 『数理科学』、特集 ハイゼンベルク 対話と討論が生み出した現代物理の礎、2012年9月号、no. 591

読みたい記事か多数あったので、そのまままるごと購入。小澤先生も記事を書かれています。


そして辞書。

  • 高橋作太郎編  『リーダーズ英和辞典 第3版』、研究社、2012年 (革装)

初版、第2版を全面改訂した版が出ました。当初、並装を購入しようと予定していたのですが、今回の第3版は判型が以前より大きくなっており、書店で並装を手に取ってみると、よれよれの大きな重たい電話帳のように、辞書全体が手の上でだらりと垂れて、ちょっと持ちにくいし読みにくい。一方、革装を手に持ってみると、並装ほどではなく、まだましなところがある。革装も使い込めば柔らかくなって垂れてくるのだろうが、柔らかすぎる並装だと、辞書を引く際に「めんどくさい」という気持ちが出てきて、辞書を引く回数が少し減ってしまうと思われたので、心理的抵抗の少ない革装を購入することに、購入計画を変更する。めんどくさがらずに辞書を引くことが大切だと思うので、高くても革装の方を購入することにしました。思い返してみると、辞書で革装のものを買ったのは今回が初めてかもしれない。


余録

書店で、小さなきれいな装丁の書籍が新刊として出ていた。

Agamben さんの本は読んだことがない。分析系の哲学者ではないと思うのですが、この本を開いて中をぱらぱらと見てみると、key word 集のような本になっている。Alain に『定義集』という本がありましたが、あのような感じです。そして個人的にちょっと驚いたことに、この本の「17 同名異義語」という章では、章全体で Russell Paradox が論じられている。その一方で、「19 天安門」というように、天安門事件を論じているような章もある本です。とても変わった取り合わせのように感じる。問題の「17 同名異義語」で論じられている Russell Paradox が、どの程度、専門家の先生方の論難に耐えうるものなのかどうか、店頭で垣間見ただけなので私にはわかりません。ただ、「おや、はてな?」 と感じさせる文章があったのを覚えています。「17 同名異義語」の95ページで、個々の馬は、かくかくの関連からは、同義語だが、しかじかの関連からは、同名異義語である、というようなことが書かれていたと記憶しています。ここで不思議に思ったのは、個々の馬が同義語または同名異義語だ、と述べているようだということです。競馬場などで走っている個々の馬が、同義語または同名異義語などの、語、言語、言語表現であるとは、どういうことだろう?馬は生き物、生物であって、言語表現や単語ではないと思うのですが…。翻訳が間違っているのだろうか? あるいは、私の理解が間違っているのかもしれない。すいません。