まず、journal の Synthese に載っている論文を、多数入手。大変多くの数を入手したので、ここではその title を記すのはやめておきます。この他に入手した文献は、以下の通り。
- Alexander Bird ''The Structure of Scientific Revolutions and its Significance: An Essay Review of the Fiftieth Anniversary Edition,'' in: The British Journal for the Philosophy of Science, vol. 63, no. 4, 2012
- 西村敦 「The Gray's Elegy Argument に対する一つの解釈」、『人間存在論』、京都大学大学院人間・環境学研究科総合人間学部『人間存在論』刊行会、第16号、2010年
- 澤田治美編 『意味とコンテクスト』、ひつじ意味論講座、第6巻、ひつじ書房、2012年
『意味とコンテクスト』には、次のような興味深い解説論文が入っていますので、購入しておきました。前者は Grice の話、後者は Frege 以降の話です。
- 清塚邦彦 「意味と含み」
- 野本和幸 「論理的意味論におけるコンテクスト」
哲学以外では、次の2点を入手。
- ロス・ラッセル 『カンザス・シティ・ジャズ ビバップの由来』、湯川新訳、りぶらりあ選書、法政大学出版局、1993年 (古書)
- ガンサー・シューラー 『初期のジャズ その根源と音楽的発展』、湯川新訳、りぶらりあ選書、法政大学出版局、1996年 (古書)
これら jazz の本は、みっちりとした本格的な書物です。Jazz や bossa nova の歴史の本では、しばしばお話が大半を占め、実証的な歴史の本が少ないように感じます。どこまでが事実で、どこから推測になっているのか、わからない本が大変多いと思います。残された資料や現存している関係者が少なくなってきているので、事実に基づいた書籍を書くのは難しいのかもしれません。たとえ書けるとしても、売れないでしょうし採算が合わないとも思います。一般受けしないでしょうし、面白くない本になる可能性も高いです。しかし、本当だかどうだかわからないことが書いてある本よりも、きちんと情報の source を記した実証的な歴史の本が私は読みたいです。たとえ電話帳みたいに事実が羅列してあるだけの本でも、それらが裏付けの取られた事実の記述なら、それだけでも大変価値があると思います。事実かどうか、確定するだけでも、非常に骨が折れると思います。Jazz や bossa nova の歴史の本は、ことさら面白おかしく書かなくても、ただ事実を記述するだけで、面白いと思います。だから、そのような本なら、多少値が張っても私は買いたいと思います。今回購入した jazz の古書は、そのような、事実の追求と分析に力を入れている本です。幸い値段も手ごろでした。読んでいる時間はありませんが、購入できてよかったです。