洋書

  • A. J. Ayer ed.  Logical Positivism, The Free Press, The Library of Philosophical Movements Series, 1959


和書

  • 橘高倫一  『對象論』、現代哲学叢本、啓明社、1929年 (古書)

古書市で入手。箱入り。箱は少し痛んでいるが、本自体はそうでもなく、本文もまずまずきれい。500円玉1枚で購入できた。
この本が書かれた時代に「対象論」と言えば、Meinong か Mally というところだと思いますが、この本には Mally の論説が邦訳されて掲載されていましたので入手。その論説とは次のもの。

  • エルンスト・マリー  「近代對象論の本質及び課題について」 (Ernst Mally, ''Über Wesen und Aufgabe der modernen Gegenstandstheorie,'' 1914).

この論説の各節の題名を記しておくと、

    • (その一) 學とその對象的基礎
    • (その二) 對象論の課題とその本質
    • (その三) 對象論と心理學
    • (その四) 對象論と認識論
    • (その五) 論理學及び論理計算と對象論
    • (その六) 對象論と數學
    • (その七) 對象論の特異性
    • (その八) 附記

となっています。貴重な邦訳かどうかはわかりませんが、Russell 経由で the theory of objects に興味がない訳でもなく、analytical metaphysics にも興味がない訳でもないので、入手しておきました。


この他に入手した古書は次の二点。

  • リーマン  『幾何學の基礎をなす假説について』、科學古典叢書、弘文堂書房、1942年 (古書)

Minkowski 「空間と時間」も収録。本書の具体的な内容は次の通り。

    • Weyl の序文
    • Riemann 「幾何學の基礎をなす假説について」
    • Weyl の解説
    • 訳者の解説
    • Minkowski 「空間と時間」
    • 訳者の解説
  • 土谷直人、渡辺克義  『ポーランド語読本』、泰流社、1993年 (古書)

英文解釈や、仏文解釈、独文解釈の本がありますが、それらと同様に、このポーランド語についての本は、1ページ弱から数ページにわたるポーランド語の文章を読解し、解説を加えた参考書。ポーランド語解釈の参考書は、たぶんめずらしいと思います。論理学や哲学の Lvov-Warsaw School に興味があるので、勉強のために購入。いつ勉強をするのかは不明ですが…。