Are the Terms 'Logical Positivism' And 'Logical Empiricism' Everywhere Interchangeable Salva Veritate? A Draft

以下に記すのは、下書きです。とりあえず書き留めているだけですので、まったく不十分なところがありますから、そのまま無批判に受け入れてしまわないようにお願い致します。読み直して推敲した上で書き記しているのではありませんから、誤解や事実誤認が含まれているかもしれません。間違っておりましたら謝ります。誠にすみません。


先日、以下の文献を一通り読んだ。

  • Thomas Uebel  ''''Logical Positivism'' — ''Logical Empiricism'': What's in a Name?,'' in: Perspectives on Science, vol. 21, no. 1, 2013.

以前から、「論理実証主義」という言葉と、「論理経験主義」という言葉は、どのように違うのだろうかと、何となく思っていた。どちらも似たようなものだろうから、どちらでもいいようなものだけれど、何か違いでもあるのか、漠然と疑問に思っていた。そのような疑問を持っていたので、上記の論文を読んでみた。


本題に入る前に、上記論文題名について一言添えておきます。上記論文名副題にある 'What's in a Name?' は、William ShakespeareRomeo and Juliet に出てくる有名なセリフで、名前自身には、その名前が名指している対象の特徴は備わっておらず、その対象を呼ぶのに、その名前でなければならないという必然性はないのであって、どんな名前で呼ぼうとも、その対象に変わりはない、ということを表しています。そのセリフを実際に引いておきます。Juliet のセリフです。

What's in a name? That which we call a rose
By any other name would smell as sweet;
So Romeo would, were he not Romeo called.

                   Romeo and Juliet, 2. 2. 43-45.


名前に何があるというの? 私たちがバラと呼んでいる花は、
たとえほかの名前で呼んでも、その香りに違いはないはず。
ロミオだって、かりにロミオという名前でなくても、同じロミオに変わりはないはず。

                   『ロミオとジュリエット』 2幕2場 43-45行*1

上記論文著者の Uebel さんは、「「'Logical Positivism' と呼ぼうが、'Logical Empiricism' と呼ぼうが、どちらでもいいはずだ」と人々は思うかもしれないが、そうではない」と考えておられます。どのように呼ぶかということを精査していくと、ある徴候が見えてくる、とされておられます。


さて、本題に入ります。日本語では「論理実証主義」も「論理経験主義」も、たぶんあまり区別せず、その使い分けに関しては神経質になっていないように思われます。一つの例を引いてみましょう。

ウィーン学団 (Wiener Kreis; Vienna Circle) は、一九二〇年代から三〇年代にかけて、オーストリアのウィーンを中心として、科学的な哲学を目指した哲学者・科学者たちのネットワークであり、ベルリン・グループとともに、論理実証主義/論理経験主義 (logical positivism; logical empiricism) の中核を担った。*2

ここでは、「論理実証主義」も「論理経験主義」も、特に注意を与えず併記されています*3
英語に関しても、その英語名を同じようなことをいみするものとして扱っているようです。その例を引いてみましょう。この例は、今、私たちが取り上げている Uebel 論文の最初のページ (p. 58) の最初の脚註 (n. 1) で言及されているものです。

1 Throughout this book [i.e., The Cambridge Companion to Logical Empiricism] ''logical empiricism'' is understood to be synonymous with ''logical positivism,'' or even ''neopositivism,'' unless it is clear in context that a distinction is being drawn. Some logical empiricists thought the names had different reference, but most did not; in any case, by the middle of the 1930s, ''logical empiricism'' was the preferred term for leading representatives of both camps. Thus, we have chosen it rather than the more well-known but more misleading ''logical positivism.''*4

最初にも述べましたように、私自身、「論理実証主義」でも「論理経験主義」でも、どちらでもあまり変わりはないと思っておりました。他の方々も、大体同じように感じておられるものと推測します。しかし、今回の Uebel 論文を読んで、初めて教えられたのですが、確かに 'logical positivism' と呼ぼうが、'logical empiricism' と呼ぼうが、どちらでもよいと考える人は多いものの、これら二つの言葉のうち、一方を好ましく思い、他方を好ましく思わない人もおり、または、二つの言葉を使い分けようとしている人もいることを知りました。そしてなぜ一方を好み、他方を好まないのか、また、なぜそれら二つの言葉を使い分けようとしているのか、その理由も知りました。そして、このような使い分けを実際に行っていた人がいるという歴史的事実から、何が見えてくるのかも知りました。


以下では、Uebel 論文を走り読みし、メモした事柄を箇条書きにして書き下します。現時点では、詳細を一切省きます。私が興味を持った部分だけを箇条書きにしますので、Uebel 論文の全体像を伝えるものではありません。詳しい話は、後日、可能であれば、この日記に記します。ただし、そうするかどうかは、現在のところまったく未定です。詳細を記す場合も、まったく書き直してしまうかもしれません。

    • 現在では通常、'logical positivism' という名前で、the Vienna Circle の考えを表すものとして使っている。[なお、もっと広く取って使っている場合もある。以下の箇条書きに出てくる Ayer 編集本に対する日記著者の注記を参照。日記著者注記]
    • 歴史的には、'logical positivism' よりも、'logical empiricism' という言い方が好まれた。後者の方を使用しても、特に物議は醸さなかったが、前者を使うと物議を醸すことがあった。[Uebel さんの見解とは異なり、'logical empiricism' という表現は好ましくないと考える人もいたようである。クラフト、『ウィーン学団』、24ページにそのような記述がある。ただし、誰が 'logical empiricism' という名称を好ましくないと思っていたのか、Kraft さんの本ではその人物の名が記されていない。しかも、このような反対意見があったことを裏付ける情報の典拠が記されていない。Kraft さん自身が見聞した結果を書き付けているのかもしれない。だが、はっきりしたことはわからない。日記著者注記]
    • E. Kaila がドイツ語で、'logical positivism', 'logical empiricism' に相当する言葉を使い始める。
    • J. Dewey も 'logical positivism' という言葉を早い段階で使っている。[ただし、the Vienna Circle のこととしては使っていないようである。日記著者注記]
    • The Vienna Circle の Manifesto, Wissenschaftliche Weltauffassung. Der Wiener Kreis では、'logical positivism', 'logical empiricism' に相当するドイツ語は、類似した言い方は出てくるが、本質的には出てこない。
    • 英語ではっきりと最初に 'logical positivism' を使ったのは、A. E. Blumberg and H. Feigl, ''Logical Positivism,'' in: Journal of Philosophy, vol. 28, 1931 である。
    • 'logical positivism' という言葉が広まったのは、次の諸文献に依るところが大きい。
  • S. Stebbing  ''Logical Positivism and Analysis,'' in: Proceedings of the British Academy, vol. 19, 1933,
  • M. Black  ''Introduction,'' in R. Carnap ed., The Unity of Science, Kegan, Paul, Trench, Trubner & Co., 1934,
  • J. Weinberg  An Examination of Logical Positivism, Kegan Paul, 1936,
  • A. J. Ayer  Language, Truth and Logic, 1st ed., 1936,
  • A. J. Ayer ed.  Logical Positivism, The Free Press, 1959. [多くの人が想像するように、'logical positivism' という言葉が流布するのに最も貢献したのは、ここでの諸文献のうち、Ayer の二つの文献であろう。この二つの文献のうち、後者をひもといてみると、そこで Ayer は 'logical positivism' が指すのは the Vienna Circle の考えであるとしつつ、後になって、Russell, Moore, Wittgenstein の教え子たちの哲学と、Oxford 日常言語学派の哲学も指すようになった、としている。特に、このように件の名称の指す範囲が拡大したのは、the Vienna Circle や analytical philosophy に敵対的な人々が、the Vienna Circle と analytical philosophy を一括りにする傾向の結果であると見なしている。そしてこの傾向を利用して、Ayer 編集の本 Logical Positivism には、the Vienna Circle に直接所属していた人々の文章ばかりでなく、Russell や Ramsey, Ryle の文章も収められている。See Ayer 1959, p. 3. なお、Ayer 著、Language, Truth and Logic の邦訳を軽く眺めてみた限りでは、'logical positivism' という名称に関しての詳しい話は、出ていないように見える。ただし、私が見落としている可能性もある。日記著者注記]
    • Carnap は 'logical positivism' という名前を好まない。その呼び名は、Comte と Mach実証主義を強く想起させるので、避けたいようである。The Vienna Circle の哲学は、Comte の実証主義をそのまま実践するものではないので、positivism という用語を避けたいということだろう。[この件は、私の補足が入っている。日記著者注記] Carnap の文を邦訳から引用しておく。

2) この学団 [ウィーン学団] による運動自身のための適当な名前がないので、私はこの地理的な呼称 [「ウィーン学団」] を用いる。それは時折論理実証主義と呼ばれた。しかしこの名前は以前の実証主義、とりわけコントとマッハへの余りにも親密な依存関係を暗示しはしないかと思う。なるほどわれわれは歴史的な実証主義によってかなりの程度影響を受けはした。殊にわれわれの発展の初期の段階においてはそうであった。しかし今日では、類縁の見解を発展させた諸外国の諸グループを包括するような、より一層一般的な名前をわれわれの運動の名前としたい […]。'科学的経験主義' という用語 […] は、多分適当であろう。しかし以下では主としてわれわれの原グループに関係する幾つかの歴史的所見を述べる際には 'ウィーン学団' という用語を用いる。*5

    • Neurath は、自分たちの運動の国際化を受けて、the Vienna Circle も the Berlin Group も合せて 'logical empiricism' と呼んだ。
    • Reichenbach は、自分が属する the Berlin Group の考えを 'logical empiricism' と呼び、Carnap たちの考えを 'logical positivism' と呼んで、logical positivism の問題点とされるものを藁人形論法で批判。Reichenbach は the Berlin Group と the Vienna Circle の違いを名前 'logical empiricism' と 'logical positivism' で強調。
    • 1935年になると Feigl は、'logical positivism' という言い方をやめて、'logical empiricism' という言い方を取るようになる。その理由は、1935年に Paris で開かれた統一科学国際会議で、あるフランス人哲学者から 'Les positivists, çe sont des idiots' と、ののしられたことによる。これを機会に Feigl は1935年までの自分たちの運動を 'logical positivism' と呼び、1936年以降の運動を 'logical empiricism' と呼ぶようになる。
    • G. Bergmann は、phenomenalism を支持していた頃までの初期の運動を 'logical positivism' と呼ぶ。
    • Kaila は後に、'logical empiricism' という言い方はするが、'logical positivism' という言い方はしなくなる。'logical positivism' という言い方は、ideological だからである。
    • Jørgen Jørgensen は、大体 Feigl に従っている。Carnap の Aufbau までは 'logical positivism', Logical Syntax of Language からは 'logical empiricism' と呼んでいる。
    • Richard von Mises は、'logical positivism' と 'logical empiricism' を無差別に使っている。
    • P. Frank もそれら二つの言い方を interchangeable に使っている。The Vienna Circle の考え方を、大胆にも 'positivism' と呼んでいる。
    • Hempel も 'logical positivism' と 'logical empiricism' を無差別に使っている。


以上、単なるメモを箇条書きにしました。これら、箇条書きされた事柄について、注目すべきことを若干述べます。

'logical positivism' と 'logical empiricism' という言い方について、Carnap が前者の言い方を好まず、後者を好んでいることがわかります。そこには positivism という考え方に対する否定的なイメージがあったことが、関係しているように思われます。どちらの言い方をするべきか、Carnap や Feigl や Neurath のように、sensitive な人もいましたが、von Mises, Frank, Hempel のように、無頓着な人もいました。
そして、この Uebel 論文の一番の point は、Reichenbach が 'logical positivism' と 'logical empiricism' という言い方を意識的に使い分け、前者の名称を Carnap らに付け、後者の名称を自分たちのものとし、このように使い分けながら、the Vienna Circle と the Berlin Group の違いを強調し、相手方に競争意識を持って張り合っていたことが、見えてきます。つまり、'logical positivism' と 'logical empiricism' という言い方を区別したり、一方を好んで他方を好まない人がいたということは、現在一般に、ひとまとめに呼ばれている logical positivism には、多様な考え方と様々な立場にいる人々が存在していたことを示唆しており、その運動の内部では、大なり小なり、政治的闘争のような、社会的闘争のような、張り合い、またはやり合いが見られた、ということです。今となっては 'logical positivism' と呼ぼうが 'logical empiricism' と呼ぼうが、どちらでもよいのかもしれません。しかし、この運動に携わっていた人々皆が、どちらで読んでもよいと考えていた訳ではなく、考えの違いや立場の違い、目指すものの違いにより、呼び方にこだわりがあったのであって、呼び方を通して、自己を認識し、他者を把握してやり合うという、多様性と dynamism があったということです。十把一からげに 'logical positivism' と呼べばいいというものではないということです。歴史的により正確な姿を捉えようとするならば、'logical positivism' と呼ぼうが 'logical empiricism' と呼ぼうが、どちらでもよいだろうというような無頓着な姿勢は正されねばならないということです。

最近購入した本の中にも、次のような文がありました。

 Too many authors today conflate these developments [i.e., the Berlin Group's and the Vienna Circle's developments], and simply identify the Vienna Circle philosophy as ''logical empiricism.'' […]

 If the evidence adduced in the preceding discussion has made anything clear, it is that such a reading is a mistake. The two movements formulated and pursued two different, albeit related, programs of scientific philosophy. To ignore this difference is to obscure the historical record.*6

この引用文を含む Milkov さんの論文を全部読んでみたところ、Milkov さんは 'logical positivism' と 'logical empiricism' という表現をあまり使っておられません。使われる場合にも、それら二つの表現を厳格に区別しようとは、されていないように感じられます。しかし、Milkov さんのこの論文は、Reichenbach とその Group を肯定的に再評価しようとされていることから、Reichenbach がしたように、the Berlin Group の考えを 'logical empiricism' と呼び、the Vienna Circle の考えを 'logical positivism' と呼ぶことに、おおむね賛成のようです。そうすると Carnap たちに対しては、否定的な立場に立つことへと繋がりますので、Uebel さんからすれば、歴史学的観点から Milkov さんの態度は、公平性が保たれているのか、疑問なしとはしない、ということになると思われますが、いずれにせよ、Uebel さんも Milkov さんも、現在「論理実証主義」とか、'logical positivism' と呼ばれている哲学的立場や運動が、一般に思われているよりもはるかに多様性に富んだものであって、にもかかわらず、そのことに気付かないまま、その哲学や運動をただ一色で塗りつぶして終わりにしてしまうということに対しては、共闘して反対の立場を取られるものと思います。

とにかく、logical positivism は終わったものと見なされていると思うのですが、実際私たちが知っている logical positivism は、かなり単純化され戯画化されている可能性があり、そのような一面的理解のもとで、この運動の意義を顧みずに切り捨ててしまうことは、拙速というものだろうと思われます。今後は、今も継続的に行われている the Vienna Circle 内部の動向の研究だけでなく、Reichenbach たちの the Berlin Group の研究の進展が待ち望まれます。きっと分析哲学史の一部書き換えが、必要になってくると思われます。

なお、上記 Milkov 論文も、なかなか興味深く、今さらながらこの論文から教えられたのですが、the USA に科学哲学が移植されるに当たって、私は Carnap らの the Vienna Circle の影響が一番大きく、それが当地を席巻したものだとばかり漠然と感じていたのですが、これはまったく間違いだろうと思うようになりました。少なくとも当時の当地では、Carnap や Feigl らの the Vienna Circle 系統と、Reichenbach や Hempel らの the Berlin Group 系統の、二つの異なる系統が同居して、発展、展開して行ったものだということがわかってきました。The Vienna Circle の stance と the Berlin Group の stance の違いについては、Milkov 論文の section 1.7 Autonomy of the Berlin Group, pp. 18-24 に、わかりやすくまとめられています*7。特に、p. 18 の末尾と、p. 24 の後半では、これら二つの group が明らかに一枚岩ではない、互いに譲れない、認められない部分があったことを示唆する話が手短に記されています。Reichenbach が the Vienna Circle に競争心を持つのも、うなずけるという感じです。

また、いわゆる the Society for Empirical/Scientific Philosophy が、Reichenbach たちの the Berlin Group なのだろうと、何となく思っておりましたが、どうやらこれは違うらしい。これら二つの group を同一視する研究者もいるようですが*8、Milkov 論文によると、二つの group は別物のようです*9。私はまったく知らなかった。前者は公的な集団であるのに対し、後者は私的な集団のようです*10。前者を作ったのは Reichenbach ではなく、彼は後にこの前者の group の top を務めるようになったみたいです*11。この group には Nobel 賞受賞者のような有名な研究者や、Gestalt Psychology のような当時新興の学問の研究者が加わっていたのに対し*12、the Berlin Group は Reichenbach たちの、ごく内輪の研究仲間という感じみたいです。さらに、the Society for Empirical/Scientific Philosophy は、当初、英語で言えば 'the Society for Empirical Philosophy' と称していましたが、後に、英語で言えば 'the Society for Scientific Philosophy' と名前を変更しています。実はこのように変更したのは、Hilbert がそのように変えた方がよいと Reichenbach に指南することで実現したみたいです*13


まだまだ記しておきたいことはありますが、切りがないので、ここで終えます。以上はすべて不十分な下書きです。考察の不足しているところや、調査、推敲の足りない部分など、色々あると思いますが、とりあえず、上記のように書き留めておきます。後日改稿して正式なものをここに up するかもしれませんし、しないかもしれません。いずれにしましても、間違いが含まれているかもしれませんので、そのまま信用してしまわないようにお願い致します。最後に、含まれているであろう誤りに対し、お詫び申し上げます。

*1:安西徹雄、『英和対訳 シェイクスピアの名せりふ100』、丸善ライブラリー 348, 丸善株式会社、2001年、136ページ。

*2:蟹池陽一、「ウィーン学団とカルナップ」、飯田隆編、『哲学の歴史 第11巻 論理・数学・言語 【20世紀】』、中央公論新社、2007年、432ページ。

*3:ウィーン学団について日本語で読める単行本に V. クラフトさんの著した『ウィーン学団』がある。勁草書房と富士書店から邦訳が出ているが、後者の版 (V. クラフト、『ウィーン学団 論理実証主義の起源』、 飛田就一、里見軍之監訳、富士書店、1990年) を持っているので確認してみると、Kraft さんは主として 'neopositivismus' という言葉を使っている。富士書店版翻訳副題の「論理実証主義」は訳者の先生方が付けたもの。翻訳書本文中でもこの言葉は出てくるが、その他に「新実証主義」、「論理経験主義」という言葉も出てきており、あまり厳密な使い分けはされていないように見えます。これらの言葉の異同については、Kraft さんの邦訳24ページを参照ください。(勁草書房版では、22-23ページを参照。2013年5月19日追記。)

*4:Alan Richardson and Thomas Uebel, ''Introduction,'' in their eds., The Cambridge Companion to Logical Empiricism, Cambridge University Press, Cambridge Companions to Philosophy Series, 2007, p. 1, n. 1.

*5:ルドルフ・カルナップ、「テスト可能性と意味」、永井成男訳、永井成男、内田種臣編、『カルナップ哲学論集』、紀伊國屋書店、1977年、181ページ、原註 2. 原論文初版初出1936-1937年、第二版1950年。以下の邦訳引用文は、1950年の第二版からの訳文。

*6:Nikolay Milkov, ''The Berlin Group and the Vienna Circle: Affinities and Divergences,'' in Nikolay Milkov and Volker Peckhaus eds., The Berlin Group and the Philosophy of Logical Empiricism, Springer, Boston Studies in the Philosophy and History of Science, vol. 273, 2013, p. 26. なお、この Milkov 論文は、本を購入せずとも、論文著者の home page から誰でも無料で全文 download できるようになっています。

*7:The Vienna Circle の stance と the Berlin Group の stance が、どのように違うのかを、ここで詳しく報告したいところですが、話が際限なく脱線していきますし、時間もありませんので、残念ながらやめます。しかしとても興味深い話題です。いずれにせよ、その違いについては、Milkov 論文の該当箇所でわかりやすくまとめられていますので、一読をお勧め致します。

*8:Milkov, p. 8.

*9:Milkov, p. 8.

*10:Milkov, p. 8.

*11:Milkov, pp. 9-10.

*12:Milkov, p. 10.

*13:Milkov, p. 12.