書籍

本書は An Outline of Philosophy, 1927 の翻訳です。中性一元論を学ぶのによい本のようです。

このような本があるとは知りませんでした。江戸時代の和算の入門書なら、今もしばしば新刊として書店店頭に並んでいると思うのですが、本書は江戸時代よりも前の日本の算術の様子を紹介しています。主として奈良時代から室町の戦国時代あたりまでを扱っているようです。日本における数詞の発達について、割と詳しく書かれており、Frege との関係から、興味を感じます。荻生徂徠が数詞の起源について研究していたとは、知りませんでした。

  • 伊藤笏康  『逆転の英文法 ネイティブの発想を解きあかす』、NHK出版新書 445, NHK出版、2014年

本書は伊藤先生の放送大学における教科書『言葉と発想』を新書版にしたような感じの本です。ただし、後者に載っていて前者には載っていない話題もあるような気がします。よく比較していないので断言はしませんが…。


雑誌

  • 『哲学』、特集 可能世界 神の意志と真理、哲学書房、第8号、vol. III-3, 1989年秋号 (古書)

ここに収められている諸論文のいくつかは copy させていただいて拝読したものもありますが、古書として安価に販売されているのをたまたま見かけましたので、購入しました。

  • 数学セミナー』、特集 コンピュータと論理学、2014年11月号、通巻637号

特集を構成している論考は次の通り。

  • 杉本舞  「コンピュータと論理が出会ったころ」
  • 萩野達也  「プログラミング言語理論入門」
  • 田中一之  「無限ゲームとオートマトン
  • 鹿島亮  「ホーア論理・ダイナミック論理」
  • 外山芳人  「証明は計算できる 項書き換えシステムと定理証明」

どれも興味を感じましたので、copy で済ませず、雑誌を丸ごと購入。