洋書


和書

  • 斎藤雅久  『かつて『チョイス』という名の英語教材があった』、游学社、2015年
  • 綿貫陽、マーク・ピーターセン  『表現のための実践ロイヤル英文法』、ロイヤル英文法シリーズ、旺文社、2006年

斎藤先生のご高著は変わった名前を持っていますが、これはいわゆる英文解釈の参考書です。私は知らなかったのですが、かつて駿台予備校では『チョイス』という名前の英文解釈の参考書を使って授業をされていたようで、その『チョイス』という参考書を再現したような内容の本が、今回購入した斎藤先生のご高著です。扱われている英文には、たとえば、Somerset Maugham の The Moon and Sixpence などがあります。この種の英文解釈問題の本は、私の好みですので、購入しておきました。

綿貫先生、ピーターセン先生の英文法書は高校生以上の英語学習者向けの本で、10年近く前に出た本です。最近、村上春樹さんが期間限定の home page を立ち上げて*1、読者の質問にいろいろと返答されており、そのような質問の中に高校生からの質問があって、仮定法がよくわからないから教えてくださいというものがありましたが*2、この質問に対し、村上さんは上記の綿貫、ピーターセン先生の参考書を読むように勧めておられました。村上さん曰く、この本「は優れた本です(無人島に持っていってもいいくらいです)。これを読むと仮定法の細かいニュアンスが理解できると思いますよ」ということです。無人島に持って行ってもいいぐらいの本というのは、すごいですね。私はこの本のことを知りませんでしたので、本屋さんで手に取って中を見てみると、ピーターセン先生によって英文を理解するための hint が随所に挿入さていて、いつもながら気配りのきいている仕上がりになっているようです。「これは確かに勉強になりそうだ」と思い、購入しました。

*1:サイト名「村上さんのところ」、http://www.welluneednt.com/.

*2:「仮定法が使い分けられない高校生より」、2015年3月1日、http://www.welluneednt.com/entry/2015/03/01/203500.