You Can Get Advances in Proof-Theoretic Semantics for Free.

  • Thomas Piecha and Peter Schroeder-Heister eds.  Advances in Proof-Theoretic Semantics, Springer, Trends in Logic, vol. 43, 2015
  • 目黒士門  『現代フランス広文典 改訂版』、白水社、2015年

上記の Advances in Proof-Theoretic Semantics は、Springer の home page から誰でも無料で全文丸々見ることが可能なことに、昨日たまたま気が付きました。この本 (の冊子体) を購入したあと、何気なく Springer の page を net で見てみたら、電子版が入手可能となっていました。PDF で本を丸ごと down load して自由に保存できるようになっています。大学に所属していようがいまいが、自分の大学がこの本の電子版を購入していようがいまいが、誰でも構わずタダで入手できるようになっています。私はこの本の hard copy を購入してから今述べた事実に気が付きました…。まぁ、いいんですけどね。Hard とはいえ paper 並みの結構お手頃な価格で入手しましたし、冊子体の方が読みやすいですし、電子データというのはあっという間に失われてしまうものですから、冊子体の方が個人的には好きですので…。なお、冊子体にも電子版にも index が付いていません。しかし電子版では検索をかけることができますので、この点、電子版には大きな advantage がありますね。電子版も down load させていただきました。大変ありがとうございます。以下の URL の page で、

    • http://link.springer.com/book/10.1007%2F978-3-319-22686-6

'Download Book' という青いボタンを click すれば、入手できます。(2015年11月29日現在)


PS

前回の日記 ''The Validity Paradox of Albert of Saxony or Curry's Paradox'' の終りあたりで、以下の本に関し、

  • Stephen Read  Thinking About Logic: An Introduction to the Philosophy of Logic, Oxford University Press, OPUS Series, 1995,

次のように私は記しました。

実は、上記の引用文が載っている [Thinking About Logic,] p. 161 よりも後の page には(pp. 162-163)、個人的にもっとのけぞることが書いてあるのですが、それは可能であれば、また後日、この日記で記してみたいと思います。私個人としてはとても興味深い話であり、よく考えてみたいことが指摘されています。20年も前に書かれた popular な入門書に出てくる話ですので、珍しくも何ともないかもしれませんが、私は初耳でしたので、「これは考えてみなければならないな」と感じました。[…]

このように Read 先生のご高著 Thinking About Logic の pp. 162-163 には、個人的にちょっと驚くことが書かれていると記しました。私にとっては二つ、そこにとても重要なことが書かれています。その後、この該当 page を読み直し、その二つのうちの一つを考え直しているのですが、確かに先生が書かれていることが正しいならば、それはとても重要で大変興味深いことのように思われるのですが、読み直していて、「もしかして Read 先生のおっしゃっていることは間違っているのではなかろうか?」とも思えてきました。ですが、やはり先生のおっしゃっているとおりなのかもしれません。どうもまだ私には、はっきりとしたことがわかりません。いくつかの文献をひも解いて調べていると、先生の言うとおりであるようにも思えますし、あるいは先生のおっしゃっていることは、基本的な点で間違っているとも思えます。どちらなのか、明確な判断を下す状況にはまだなっていません。というわけで、上記の引用文にあるようなことを私は先日この日記に記しましたが、ちょっとよく考えてみます。答えが速やかに出るかどうかは、わかりませんが…。