洋書

  • Michael Frauchiger ed.  Modalities, Identity, Belief, and Moral Dilemmas: Themes from Barcan Marcus, Walter de Gruyter, Lauener Library of Analytical Philosophy Series, vol. 3, 2015

このような本が出ているとは、最近まで知らずにいました。あわてて注文して入手しました。掲載されている論文等は、以下の通りです。

  • Michael Frauchiger  ''Proem: Highlighting Ruth Barcan Marcus's Courageous Philosophical Life and Work''
  • Timothy Williamson  ''Laudatio: Ruth Barcan Marcus (1921‒2012)''
  • Ruth Barcan Marcus  ''A Philosopher's Calling''
  • Dagfinn Føllesdal  ''Ruth Marcus, Modal Logic and Rigid Reference''
  • Timothy Williamson  ''Barcan Formulas in Second-Order Modal Logic''
  • Pascal Engel  ''Is Identity a Functional Property?''
  • Erik J. Olsson  ''Barcan Marcus on Belief and Rationality''
  • Joëlle Proust  ''Ruth Barcan Marcus on Believing Without a Language''
  • Edgar Morscher  ''Moral Dilemmas: From a Logical and from a Moral Point of View''
  • Michael Frauchiger  ''Interview with Ruth Barcan Marcus''

Marcus 先生の ''A Philosopher's Calling'' は自伝です(p.17, editor's note.)。2010年に刊行されたものの再録です(Ibid.)。最後の interview は2008年に行われました(p. 147, interviewer's note.)。


和書

  • W. O. クワイン  『現代論理入門 ことばと論理』、杖下隆英訳、大修館書店、1972年 (古書)
  • 八田恭昌  『ヴァイマルの反逆者たち』、世界思想ゼミナール・シリーズ、世界思想社、1981年 (古書)

この二冊は、某所で開かれていた古書即売会で入手したものです。Quine さんの本は以前に持っていたのですが、今は手元にないので改めて入手。八田先生の本は以前に古書店で見かけていましたが、Ernst Jünger について一章を割いて話が行なわれていることを最近知り、購入しました。

この二つの古関先生のご高著は、内容を知って驚いた。真夜中すぎに net でこの本の存在を知り、Amazon にも近所の書店にも前者の本が在庫していないようだったので、かつ品切れではないようですが品薄のようだったため、数時間だけ寝て朝早く起き、急いで電車で離れた街の在庫しているらしい書店へ行き、開店と同時に店内に入って買い求めました。早速 café で拾い読みしましたが、驚くべき内容の本です。全然知らないことが書いてある。古関先生のこれらご高著の主張に反対の憲法学者もおられるかもしれませんが、もしも古関先生の主張が大筋正しいとするならば、これはよくよく考え、よくよく踏まえねばならないことだと思われます。すごい内容だ。びっくり。何だか読みながら感じ入ってしまいました。久しぶりに、どでかい本にぶち当たりました。日本国憲法とその歴史について勉強している方々にとっては既知のことなのかもしれませんが、私はまったく知りませんでした。

本書の出版社の home page に、編集部によるその本の要約、内容紹介文が掲げられています。本書に何が書いてあるのかについては、そちらを参照ください。編集部による内容紹介の page への具体的な access 方法を記しておきます。岩波書店ホームページ → 検索ページで本書を検索 → 『日本国憲法の誕生』のページ → 右下の「MORE INFO」ボタンをクリック → 「編集部からのメッセージ」。


和雑誌

  • 『科学基礎論研究』、第43巻、第1・2号、(第124号), 2016年
  • 菊池誠  「序文」 (特集「数学と論理学の60年」)
  • 上野健爾  「現代数学の歩み60年 代数幾何学の歩みを中心にして」 (特集「数学と論理学の60年」)
  • 八杉滿利子  「『科学基礎論研究』に見られる「形式主義観」」 (特集「数学と論理学の60年」)
  • 野家啓一  「形而上学の排除から復権まで 哲学と数学・論理学の60年」 (特集「数学と論理学の60年」)
  • 山田竹志  「書評論文 金子洋之 『ダメットにたどりつくまで: 反実在論とは何か』への批判」


邦語論文

  • 糸瀬龍  「エルンスト・ユンガーの〈新〉ナショナリズムについて」、『Metropole』、首都大学東京東京都立大学大学院独文研究会、第34号、2013年、URL = <http://www.repository.lib.tmu.ac.jp/dspace/bitstream/10748/6635/1/20017-034-001.pdf>.

この論文は50ページほどある長いものですが、すっかり読んでしまいました。面白かったです。どの程度、理解できているかは別ですが…。