先日以下の文献を読んでいると、
- Hans Sluga “Frege: the early years”, in: Philosophy in History, ed. Q. Skinner et al., Cambridge, Cambridge University Press, 1984
次のような文章が見られた。Gottingenで学生時代を終えた後…
Back in Jena, Frege now joined the intellectual circle led by Snell and Abbe which met every Sunday afternoon at their house to discuss scientific, political, and above all philosophical issues[…]. Frege, who attended those meetings, was known even then as extremely introverted and quiet*1.
Carnapの報告によってFregeが講義の間、学生の方にはあまり向かず、黒板に向かって式を書き続け、打ち解けられるような様子ではなかったという彼の内向的で寡黙な姿が伝えられていることはよく知られていますが、ここでもそのまんまですね。研究者相手でも駄目なんだ。まぁHilbertが手紙で学会に来いよと誘っても、なんだかんだと言って断っていたからある程度予想はされたこととはいえ、しかしねぇ、確かにこれではなかなか大学からも、あるいは当時のドイツの文部官僚からも評価してもらえなかったと推測されます…。何といっても‘extremely’ではねぇ…。
*1:cf. p. 341.
