Levinas

 Why Do I Read the Philosophy of Lévinas?

(以下の記述では、個人的な心境を吐露している部分がある。ここに掲載することにためらいはあるが、記しておきたいという気持ちもあるので、あまり気が進まないが、記してみます。)先日、ある女性が亡くなった。その後、彼女はひどい仕打ちを受けた。それに…

 入手文献: レヴィナス 「哲学、正義、愛」

エマニュエル・レヴィナス 「哲学、正義、愛」、『われわれのあいだで』、合田正人、谷口博史訳、叢書・ウニベルシタス 415、法政大学出版局、1993年 1982年にレヴィナスに対してなされたインタビューの記録。印象深い発言がいくつか見られる。 先日、かつて…

 報い: E. Levinas

次の本を読んでいると 岩田靖夫 『神なき時代の神 ― キルケゴールとレヴィナス ― 』、岩波書店、2001年 55ページに胸迫る言葉がある。 報いを期待しないということが唯一の報いである … 私はこの言葉を読んだ時、すぐに思ったのは『長いお別れ』のマーロウだ…

 入手文献: E・レヴィナス、『存在の彼方へ』

E・レヴィナス 『存在の彼方へ』、合田正人訳、講談社学術文庫、講談社、1999年 フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化したユダヤ人哲学者レヴィナス。戦争の世紀の証人として生き、「平和とは何か」の問いを極限まで考察したレヴィナスは…

 入手文献: 岩田靖夫、『神の痕跡 ― ハイデガーとレヴィナス ― 』

岩田靖夫 『神の痕跡 ― ハイデガーとレヴィナス ― 』、岩波書店、1990年 存在への問い,西欧形而上学を導いたこの根本的な経験は,果たして〈他者〉と出会う場をひらくだろうか.ギリシア悲劇から,ハイデガーの存在,レヴィナスの神まで,新しい倫理を開く…

今日の日記: 入手文献

岩田靖夫 『神なき時代の神 ― キルケゴールとレヴィナス ― 』、岩波書店、2001年 ユダヤ人哲学者レヴィナスを手がかりに,神の不在と逆説が切実な問いとなった現代の信仰についてその意味を探る.明快な叙述のうちに,「顔」に対する「応答」について語るレ…

 入手文献: 岩田靖夫、『よく生きる』

岩田靖夫 『よく生きる』、ちくま新書564、筑摩書房、2005年 「よく生きる」。これは、時と所を問わず、人間にとって究極の問いである。人は強くて、同時に弱くなければならない。人は強くなければ自分の存在を守れない。しかし、それは動物としての生存の維…

 入手文献: 岩田靖夫、『三人の求道者 ソクラテス・一遍・レヴィナス』

岩田靖夫 『三人の求道者 ソクラテス・一遍・レヴィナス』、長崎純心レクチャーズ 9、創文社、2006年 《神または超越の探求》をテーマに、古代ギリシア、中世鎌倉仏教、そして現代ユダヤ思想を経巡る、哲学者の思索。初めに、徹底的理性主義者と見られがちな…

 読書メモの続き: レヴィナス哲学における「苦しみ」の意味 2

昨日の読書メモの続きを以下に記す。 岩田靖夫 「レヴィナス哲学における「苦しみ」の意味 −レヴィナスの「神」再論−」、『思想』、岩波書店、2006年9月号 エリ・ヴィーゼルに関する間奏が一つ入る。 「無関心(indifferent)」になるな。苦しんでいる他者、孤…

 読書メモ: レヴィナス哲学における「苦しみ」の意味 1

以前以下の本を読んだことがある。 エマニュエル・レヴィナス、フランソワ・ポワリエ 『暴力と聖性』、内田樹訳、ポリロゴス叢書、国文社、 1991年 レヴィナスへのインタヴューから成り、入門によい本だと思って読んだのだが、それでも難しかった。法政大学…