Russell
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 フランス語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 Wittgenstein による Russell Paradox 解決法 — 石黒先生論文要約 はじめに 前回は別として、今まで Ludwig Wittgenstein の Tract…
目次 Frege's Begriffsschrift (1) Frege's Begriffsschrift (2) Frege's Grundlagen, Einleitung, §§60, 106 Frege's Grundlagen, §62 Frege's Begriffsscrift and Grundlagen Russell's On Denoting 付記 注意 このブログでは、研究や研究の類いや研究の一…
目次 はじめに Russell から Frege へ1902年6月16日第一報 Frege から Russell へ1902年6月22日返信 Russell 書簡補足説明 1 Russell 書簡補足説明 2 Russell 書簡補足説明 3 Frege 書簡補足説明 Frege 書簡補足説明 1 Frege 書簡補足説明 2 Frege 書簡補足…
次の自伝を読んでいると、 Ruth Barcan Marcus ''A Philosopher's Calling,'' in Michael Frauchiger ed., Modalities, Identity, Belief, and Moral Dilemmas: Themes from Barcan Marcus, Walter de Gruyter, Lauener Library of Analytical Philosophy Se…
定期購読している journal, History and Philosophy of Logic の最新号が先日届いたので、掲載されている次の論文を少し見ていたら、 Rafal Urbaniak ''Słupecki's Generalized Mereology and Its Flaws,'' in: History and Philosophy of Logic, vol. 35, n…
今日も些細なことを一つ記します。分析哲学を学んでいると、'the advantages of theft over honest toil' という、少しばかり印象的な言い回しに何度か出会うことがあると思います。私も何度か出会い、「Russell だったかの言葉だったかな?」というぐらいの…
変わった証明があったので記してみます。別に重大なことではございません。また、この証明なるものは、よく知られているので、別段珍しいものではございません。 以下の文献の page を開くと、その該当箇所に 林晋 『数理論理学』、コンピュータ数学シリーズ…
調べものをしていて、教えられた瑣事を一つ記します。「Whitehead and Russell が書いた Principia Mathematica に関し、the simple theory of types と the ramified theory of types を区別し出したのは誰ですか?」と聞かれたならば、何と答えますでしょ…
本日も、例によって、一つ、二つ些細なことを記します。気楽に書いたので、読まれる場合は気楽にお読みいただければと存じます。 先日、以下の論文を拝読致しました。 Alasdair Urquhart ''Principia Mathematica: The First 100 Years,'' in Nicholas Griff…
先日、次の本を購入した。 Ralf Krömer and Yannick Chin-Drian eds. New Essays on Leibniz Reception: In Science and Philosophy of Science 1800-2000, Birkhäuser, Publications des Archives Henri Poincaré / Publications of the Henri Poincaré Arc…
先日、次の本を購入しました*1。 Philip E. B. Jourdain ed. The Philosophy of Mr. B*rtr*nd R*ss*ll: With an Appendix of Leading Passages from Certain Other Works, Routledge, Routledge Library Editions: Russell, vol. 6, 1918 / 2013 前々回の日…
先日、以下の本を購入した*1。 Philip E. B. Jourdain ed. The Philosophy of Mr. B*rtr*nd R*ss*ll: With an Appendix of Leading Passages from Certain Other Works, Routledge, Routledge Library Editions: Russell, vol. 6, 1918 / 2013 この本に関す…
この日記の profile の page では、大それたことながら、Gödel 先生の言葉を二つ引用しております。 先日、それに加えて Russell 先生の言葉も引用してみました。 先生方にとっては迷惑なことかもしれません。 「どんな言葉を引用しているのだろう?」と疑問…
先日入手した次の文献を読んでいると、 Gregory Landini ''[Review of] Michael Potter and Tom Ricketts, eds. The Cambridge Companion to Frege. Cambridge: Cambridge University Press, 2010. ISBN 978-0-521-62479-4. Pp. xvii+639,'' forthcoming in …
Class は個体 (individual) ではないとする興味深い論証が Bertrand Russell の著作にあったので、以下にそれを引用します。Class や個体が正確に言って何であるかは、重要な問いではあるものの、それを検討している時間もなく、私の手に余る問いでもあるの…
2012年8月19日に記した当日記の項目 'Who Was the First to Formulate Comprehension Principles as an Axiom?' において、Comprehension Principle が最初に axiom として立てられたのは、いつ、どこでのことだったのか、そのことを調べた結果をそこで掲載…
注意: 以下に記すのは、まったくの個人的な備忘録です。調べたことの process を控えておくために net に up しているだけです。何かを主張したり、何かを結論しているものではございません。ほとんどただの引用文の羅列です。Comprehension Principle を、…
何もする気が起きないので、なんとなく次の文献を読んでいた。 W. V. O. Quine ''Logical Correspondence with Russell,'' in: Russell: The Journal of Bertrand Russell Studies, New Series, vol. 8, nos. 1-2, 1988, Special Issue: Antinomies and Para…
瑣事を一つ。 当日記、2011年8月14日の項目 ''What Wittgenstein Didn’t Take Over from Lichtenberg'' で、Wittgenstein の Tractatus に関し、その therapeutic な読みが正しく、かつ Lichtenberg の aphorism に Tractatus の表現形式が影響を受けている…
Alfred North Whitehead (1861-1947) と Bertrand Russell (1872-1970) による Principia Mathematica, 3 vols. (1910-13)(以下 'Principia' と略記) では、dot を使って式が表現されています。以下で、この dot を使った式の読み方、より正確には、dot をカ…
次は先日注文した Linsky さんの本 Bernard Linsky The Evolution of Principia Mathematica: Bertrand Russell's Manuscripts and Notes for the Second Edition, Cambridge University Press, Due in June 2011 の description です。 Originally publishe…
Russell の propositional function は、Russell の論理学と哲学にとって、鍵となる観念 (notion) であると思われるが、この観念がいつ生まれたのかについて、明らかにしている論文がある。次がそれである。 Michael Beaney “The Early Life of Russell’s No…
以下に、ちょっと面白いと思った Frege の発言を引用してみます。但し、そこから何か哲学的教訓を引き出そうとして、そうする訳ではありません。ただ面白いと思っただけで、残念ながら深いいみはありません。便宜上、和訳のみから引用します。訳注は省いて引…
この間、以下の論文を読んだ。 Peter Simons “Gray's Elegy Without Tears: Russell Simplified,” in Bernard Linsky and Guido Imaguire ed., On Denoting: 1905 – 2005, Philosophia Verlag, Analytica: Investigations in Logic, Ontology and Philosophy…
What Kind of Relationship Is There between the Gray's Elegy Argument and the Theory of Descriptions?
(この項目は、2010年3月6日の日記、‘What Does Russell Himself Say about the Gray's Elegy Argument?’の註 [9] に対する補足として書かれたものです。しかし、補足として書き始めたものの、補足の域を超えて文章が長くなってしまったので、ここに註とは別…
Russell が、自身の the Gray's Elegy Argument について論評している書簡が次の論文の末尾に載っており、 Alasdair Urquhart “Russell on Meaning and Denotation,” in Bernard Linsky and Guido Imaguire ed., On Denoting: 1905 – 2005, Philosophia Verl…
Russell の “On Denoting” における the Gray's Elegy Argument は、未だに議論を呼んでいる論証のようです。この論証は、もしも成功しているのならば、Frege や、かつての Russell の言葉のいみに関する見解に、重大な修正を迫るという点で、非常に興味を引…
先日、Russell による次の短い書簡を三つ読みました。 Douglas Lackey “Three Letters to Meinong,” in: Russell, Old Series, no. 9, 1973 どの書簡にも興味を感じる論点がいくつか含まれています。私が特に興味を引かれたのは、“On Denoting”を書いた後の1…
上記入手文献中の Douglas Lackey “Three Letters to Meinong,” in: Russell, Old Series, no. 9, 1973 では、Russell が Meinong に出したドイツ語の手紙3通が英訳されています。1904年、1906年、1907年に書かれた書簡です。どれも興味深い。第1番目の書簡…
些細なことを一つ。 Principia Mathematica について論じる際に、その執筆者として言及されるのは Russell であることが多く、Whitehead はあまり論及されないように見受けられます。元々 Principia は Russell の Principles of Mathematics の vol. 2 とし…