前回と前々回はハイデガーとナチズムの関係を見てみました、その流れの中で興味深い小話を見かけましたので、今回はそれを引用してみましょう。次にその小話が載っています。 ・ 芝健介 『ヒトラー 虚像の独裁者』、岩波新書、岩波書店、2021年、329-330ペー…
目次 はじめに タイミングの問題? 政治と哲学の混同? 恥 = 謝罪? 謝罪の拒否 終わりに はじめに このあいだ、次の本を購入し、拝見させていただきました。 ・ 轟孝夫 『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』、講談社現代新書、講談社、20…
目次 はじめに 言葉の解釈について はじめに 先日、何気なく以下の本を購入し、拝読させていただきました。 ・ 轟孝夫 『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』、講談社現代新書、講談社、2023年。 この本を、全部ではないですが、ほぼ読みま…
目次 はじめに 答え合わせ 第三問に関する先生の見解 第三問解答の整合的解釈 「根本的な問題の察知」について 最後に はじめに 前回は ・広瀬巌 「大学入試って何を試したいの?(上)」、『図書』、岩波書店、2023年5月号、 に載っていたオックスフォード大…
目次 はじめに 問題設定 第一問 爆発を回避せよ 第二問 ダイヤモンドを手に入れよう (第一弾) 第三問 ダイヤモンドを手に入れよう (第二弾) 解答について 第一問解答 第二問解答 第三問解答 おまけ 第四問 爆発を回避せよ (第二弾) 第四問解答 はじめに 先日…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 直訳と岩波訳の不明点について 意訳 はじめに 今日も再び Immanuel Kant の Kritik der reinen Vernenft をドイツ語原文で読んでみましょう。今回は「アリストテレスの論理学は進歩していない」と…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 私訳 岩波訳 岩波訳と私訳との相違点 設問 はじめに 前々回に引き続き、今日も Immanuel Kant の Kritik der reinen Vernenft をドイツ語原文で読んでみましょう。今回は第ニ版 (1787年) の序文 (Vorrede) の中…
今年も次の小さな雑誌を購入させていただきました。 ・『みすず』、読書アンケート特集、みすず書房、2023年1・2月合併号。 様々な方が、去年読まれた文献で、印象に残ったものの感想を述べておられます。 僭越ながら、私にとって印象に残った文献を以下に上…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 私の誤訳と岩波文庫の正訳 フランス語訳 フランス語文法事項 直訳 はじめに 今日も Immanuel Kant の Kritik der reinen Vernenft のよく知られた文をドイツ語原文で味わってみましょう。今回は第…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 直訳と岩波訳との相違点 フランス語訳 フランス語文法事項 直訳 解説 はじめに 今日は Immanuel Kant の Kritik der reinen Vernenft に見られる有名な文章をドイツ語原文で読んで、味わってみまし…
語学の細かくて長い話が続いていますので、ここで息抜きに、小話を一つ。 日本の猫は、一匹につき、一本のしっぽを持っていますが、ドイツの猫は、一匹につき、三本のしっぽを持っていることが証明できます。 あるいは言い換えると、日本の猫は、一匹につき…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 直訳と岩波訳との相違点 フランス語訳 フランス語文法事項 直訳 個人的感想 はじめに 今日も前と同じように Epictetus の Encheiridion (要録/提要) を Carl Hilty の独訳で読みます。例えが面白く…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 直訳と岩波訳との相違点 フランス語訳 フランス語文法事項 直訳 個人的感想 はじめに 今回も前回同様、Epictetus の Encheiridion (要録/提要) を Carl Hilty の独訳で読んでみましょう。私の気に…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 直訳 岩波訳 直訳と岩波訳との相違点など フランス語訳 フランス語文法事項 直訳 第一節の内容に対する感想 はじめに ここ数年、私はひどい逆境に置かれています。そのため、書物に心の支えを求めることがある…
目次 はじめに フランス現代思想の模範的な読み方 フランス現代思想の読み方の実践例 個人的な疑問 終わりに はじめに ここのところ、語学的な話ばかりが続いておりましたので、一回息抜きを入れます。 私にとって、フランス現代思想はとても難しいです。そ…
目次 はじめに フランス語原文 フランス語文法事項 直訳 河野先生訳 (K) 伊藤先生訳 (I) 南條先生訳 (N) 各訳の主な相違点 総評 個人的感想 はじめに さて、前回と前々回に続き、今回も Henri Poincaré の『科学と仮説』の邦訳三種類と私訳である直訳を比較…
目次 はじめに フランス語原文 フランス語文法事項 直訳 河野先生訳 (K) 伊藤先生訳 (I) 南條先生訳 (N) 各訳の主な相違点 総評 はじめに 今回も前回の続きとして、Henri Poincaré の『科学と仮説』邦訳三種類と私による直訳を比較してみようと思います。 以…
目次 はじめに フランス語原文 フランス語文法事項 直訳 河野訳 伊藤訳 南條訳 各訳の主な相違点 総評 附記 発見の文脈と正当化の文脈 はじめに 最近、相次いで Henri Poincaré の『科学と仮説』の邦訳が出版されました。次の二つがそれです。 ・ ポアンカレ…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 フランス語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 Wittgenstein による Russell Paradox 解決法 — 石黒先生論文要約 はじめに 前回は別として、今まで Ludwig Wittgenstein の Tract…
先日、次の文献を拝見しました。 ・ 『みすず』、読書アンケート特集、みすず書房、2022年1・2月合併号。 著名な先生方が2021年に読まれ、興味を持たれた文献をアンケート形式で紹介しているものです。 私は著名でも何でもありませんが、私が昨年拝読して興…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 フランス語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 個人的コメント お知らせ 今のところ毎月一回、月末の日曜日に更新を行なっています。しかし今後更新は不定期になるかもしれません…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 フランス語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 個人的感想 お知らせ 今まで毎月一回、月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になる可能性があります。 生活…
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 フランス語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 個人的感想 お知らせ 今まで毎月一回、月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になる可能性があります。 生活…
目次 はじめに 独語原文 独語文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 仏語文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 ちょっとだけコメント お知らせ 今まで毎月一回、月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 生活パター…
目次 はじめに ドイツ語原文 独文文法事項 独文直訳 独文逐語訳 既刊邦訳 仏訳 仏文文法事項 仏文直訳 仏文逐語訳 前書き要約 個人的感想 補遺 時制としてのフランス語接続法の復習 お知らせ 今まで毎月一回、月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後…
お知らせ 今まで毎月一回更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれません。 6月から今までと生活がまったく変わり、次回以降、更新できるか不明です。 できるだけ今までどおり更新していきたいと思っていますが、どうなるかわかりません。 …
目次 はじめに 分析哲学または言語論的転回の起源 反対意見を述べた文献 文献 (1) の反対意見 文献 (2) の反対意見 文献 (3) の反対意見 感想 お知らせ 今まで毎月一回、だいたい月末の日曜日に更新を行なってきましたが、今後更新は不定期になるかもしれま…
目次 はじめに §62の背景 ドイツ語原文 既刊邦訳 英訳 仏訳 §62 再検 付録 お知らせ 前回述べたように、今回ブログを更新できるかどうか不安でしたが、何とか更新できました。 しかし、今後は更新が不定期になるかもしれません。あるいはそもそも更新できな…
目次 はじめに ドイツ語原文 既刊邦訳 Ogden 版英訳 Granger 仏訳 断想 補遺 お知らせ 人生には大きな節目があります。 今、私はその節目を迎えています。 自分の人生の中で、一、二を争うほどの大きな節目だと思います。 6月から人生が大幅に変わります。 …
目次 1. 哲学の議論を、論理学による推論パターンを使って明晰化すること 2. Łukasiewicz ''De la méthode en philosophie'' 抜粋・抄訳 3. 哲学の議論を、論理学による公理的方法を使って明晰化すること 4. まとめ 5. 追記 Łukasiewicz and Modernism お知…