アリストテレスにとって、言葉の意味とは…?

今日、スターバックスでラテを飲みながら、History and Philosophy of Logic, vol. 27, no. 1, 2006の

  • Sven Schlotter  “Frege's anonymous opponent in Die Verneinung

を読んでいると、質的研究法にもとづく質問をさせてほしい、今教育学の勉強でこの方法を学んでいる、という白人のアメリカ人さん(男性)が話しかけてくる。院生兼大学の先生とのことで名刺もいただく。多分40代の方のようだ。「質的研究法にもとづく質問」とは、名前は最近しばしば聞くけど、どのようなものか興味もあったので、少しだけならと、話を聞いてみることにする。
カフェを訪れる人の生態調査というか、心理調査というか、そのようなことらしい。あなたはなぜスターバックスなのですか? スターバックスでいつも何をしているのですか? というのが、質問の核心のようである。「読書しています。なぜスターバックスかって? 困ったな、答えようがないな、Jazz/Bossa Novaがかかっているので…」というふうな感じで答える。あまり固有名的なことがらは聞いてこない、少なくとも単刀直入には。そういうようなことは後回しにするのが質的研究の質問方法なのだろうか。
あとで「Qualitative Research Methodとは何ですか? 量的な研究方法とどう違うのですか?」と聞いてみる。複数あるvariablesのうち、一つを固定して…というような話をしていただく。ふむふむ。「文化人類学のフィールド・ワークと何が違いますか? いつそのQualitative … は始まったのですか、最近の流行は誰をきっかけに生じたのですか?」という主旨の質問もぶつけてみるが、先生の方もまだ勉強途中なので充分には知らないとのこと。
何だか不思議な会話であった。最後にお礼の品までいただく。ありがとうございます。ちなみに何を読んでいるのかというので、History and Philosophy of Logicを示してみせる。しかし日本の片隅で日本の若者がHistory and Philosophy of Logicを熱心に読んでいるというのは、我ながらこれもまた不思議な感じがする。そんな気がする。まぁしないといえばしないような気もするけど…。