偶然

今日、軽く夜桜を見る。なかなかきれいだ。
帰りに本屋さんによる。1冊本を買い求めて帰ろうとすると、高校時代の友達のO君らしき人を偶然見かける。ほぼO君だと思う。だけど信じられない。なぜここにいるのか? ずっと離れた街にいるはずなのに? あまりに久し振りで、あまりに突然のことで声を掛けそびれる。今これを書いている最中も信じられないでいる。会わなくなって以来、記憶の奥底に引っ込んでしまっていて、それが急に目の前に現れたものだから「えっ?」という感じになってしまって、そのまま彼のそばを通り過ぎてしまった。声を掛けておけばよかったと後悔している。こんなことそうそうない。出会いというのは大切なもので、そこから人生がとても大きく転回していくものだ。経験的に強くそう思う。チャンスだったのに、「しまった!」と思う。驚き、かつ何だか恥ずかしくもあって話しかけられなかった。最近まで冬を過ごし心も身体も縮こまっていて、何ごとにも消極的になってしまっていて、チャンスを逃してしまった。ふがいない自分に腹が立つし、情けなくも感じる。ほんとに残念だ。これが心身ともに軽快な夏の時期だったらよかったのにと思うが、そんなの後の祭りである。がっくり。久方ぶりに落ち込む。お互い旧交を暖め合えばよかったのだが…。今度こういうことがあれば機会を逃さず話しかけよう。しかしがっくりだ。生活の変化を嫌っている自分がいるのに気が付く。これじゃあ駄目だ。あ〜あ、O君のことをよく知っている、しかしやはり最近会っていない友達にまたO君どうしているか聞いてみようかな。だけどO君元気そうでよかったな。元気にしてるならまた会えるだろう。