- 渋谷克美 『オッカム哲学の基底』、知泉書館、2006年
オッカムの神学的・哲学的な意図がどこにあり,オッカム哲学の基本構造とは何かを明快に考察する。
目次
序論 心の内の言葉と,心の外のものとの区別
第Ⅰ部 存在について
1. 14世紀におけるesseとessentiaに関する議論
2. スコトゥスの共通本性と個体化の理論に対するオッカムの批判
3. エギディウス・ロマヌスなど'moderni'達の量独立説に対するオッカムの批判
補遺 スコトゥス,オッカムにおける様相論理と可能世界論
第Ⅱ部 言語と論理について
4. オッカムのポルピュリオス註解―存在についての議論を,論理についての議論へと転換する
5. 言語の階層
6. 代示suppositioに関する,偽ルカルドゥスとオッカムの議論―述語づけの遂行態と述語づけの表示態
関連テキスト(羅和対訳)
オッカム『七巻本自由討論集』第2巻第7問題
ドゥンス・スコトゥス『アリストテレス形而上学問題集』第7巻第13問題
今日明日にも出るか出たばかりの新刊のようである。多分買うであろう。
お酒を久し振りに飲んできたので眠いです。おやすみなさい。