研究者としてスタートして2年目,25歳のゲーデル(1906―78)が「数学基礎論」に実質的終止符を打った不完全性定理論文は,数学の定理でありながら哲学,心理学,現代思想情報科学などの研究者をひきつけ,様々な影響を与えた.「解説」では,不完全性定理論文の歴史的経緯を説明し,その内容を丹念に解説する.

ようやく出版の運びとなりました。おめでとうございます。長い間待っておりました。充実した内容のようです。そのため2冊購入しました。1冊は保存用、もう1冊は熟読用です。
ただ索引がないのが大変惜しまれます。非常にもったいない。もう1年ぐらい出版延ばしてもいいから付けてもらいたかった。そうすれば全然違っていたと思います。本当に残念である。でももちろん楽しく読ませていただき、勉強致します。理解できるかどうかは別にして…。
あと不思議に思ったのは、どうもちゃんと翻訳元となった原典資料の文献名が記されていないようにみえます。前の方やら後ろの方やらをあちこちめくりましたが、きちんと出ていないようにみえる。一応定本とした原論文タイトル名*1や原論文が掲載された雑誌名*2は見えるものの、その雑誌の何号の何ページから何ページというような記述がない感じである。できるだけ正確であろうと訳者・解説者の先生方は腐心されているようですが、肝心要の翻訳元の文献情報が落ちているようにみえる。翻訳における極々基本的な第一歩目がうまく踏み出せていないような気がする。
ただし私はまだ全ページを読み終えたわけではないので、どこかに文献情報はしっかり書いてあるのかもしれない。そうでしたらすみません。大変失礼致しました。

*1:タイトル・ページの裏にあります。

*2:解説が始まって数ページ目の76ページにあります。