Quine's lecture

昨日何気なくFeferman夫妻のTarskiに関する伝記をぱらぱらめくって見ると、C.C. Changさんが学生の頃受講していたQuine先生の講義評が載っていた。ちょっとおもしろい。引用してみよう*1

Quine was such a dull lecturer. He came to class with a big stack of three by five cards and essentially read his book to us, card by card − the same book we were using as the text for his course.

そんな退屈でしたか。‘three by five cards’というのは何だろう? 縦が5で横が3の大きさのカードということだと思うのだが、インチなのかフィートなのか、インチなら‘big’じゃないし、フィートならちょっと‘big’すぎる気がするのだが…。
それに対しTarski先生の講義は何かを読み上げるような講義ではなく、今まさに考えていることを一生懸命語っているというような熱の入った講義だったらしい。ふ〜む。


PS. 今気がついたけど、‘three by five cards’は多分インチである。‘a big stack of three by five cards’の‘big’は‘cards’にかかっているのではなくて、‘stack’にかかっているのだから、カードがでかいんじゃなくてカードの量がばかでかいということのはずだ。だからカードのサイズ自身は手のひらサイズのインチだったのではなかろうか? まぁそんなことどうでもいいんだけれど…。

*1:例のCambridge UPの本、p. 202.