• Joan Weiner  Frege, Oxford University Press, Past Masters Series, 1999
  • José Ferreirós  “The Early Development of Set Theory”, in: The Stanford Encyclopedia of Philosophy, April 10, 2007
  • W・V・クワイン  『哲学事典 ─AからZの定義集』、吉田夏彦、野崎昭弘訳、ちくま学芸文庫筑摩書房、2007年

Weiner本は一応新刊。ただもう新刊書店ではほとんど手に入らないかもしれない。というわけでさっさと購入。拡大・訂正版のOpen Court版もそのうち買おう。
この間購入した

の金子先生によるFrege解説の巻末参考文献には、なぜかWeinerさんの上記Oxford版が上げられていて、新しいOpen Court版は上げられていない。なぜ古いOxford版の名が上がっているのだろう? Open Court版に何か問題があるのだろうか? 今日は少しこのOxford版を拾い読む。とても平易な英語で読みやすい。

上記2本目Ferreirósさんについては今度以下のような本が出る。興味深い。買うかもしれない。Fregeの念頭にあった概念の外延について、何か教えてもらえるような記述はないだろうか?

  • José Ferreirós  Labyrinth of Thought: A History of Set Theory and Its Role in Modern Mathematics, 2nd ed., Birkhäuser, 2007

Table of contents
Institutional and Intellectual Contexts in German Mathematics, 1800-1870.
A New Fundamental Notion: Riemann's Manifolds.
Dedekind and the Set-theoretical Approach to Algebra.
The Real Number System.
Origins of the Theory of Point-Sets.
The Notion of Cardinality and the Continuum Hypothesis.
Sets and Maps as a Foundation for Mathematics.
The Transfinite Ordinals and Cantor's Mature Theory.
Diffusion, Crisis, and Bifurcation: 1890 to 1914.
Logic and Type Theory in the Interwar Period.
Consolidation of Axiomatic Set Theory.


上記クワイン本は、正直言うと、あまり買う気が起きなかった。ハードカバーで翻訳を読もうとしたことがあるが、その時も何だか読み進む気が起きなかった。今回は文庫本でお安いお値段で入手可能なので一応購入しました。こんなこと言うとクワインさんや訳者の皆様方から嫌な顔されるだろうな。すみません。他意はありません。単に私に合わないだけだと思います。しかしなぜなのだろう? 何だかひどくsquareというかhighbrowというか、文面上遊んでいるように見えるが、実はそうなっていないような感じがすごくして、とても窮屈に感じます。これはやはり良くも悪くもQuineさんの人柄が出ているのではないだろうかな。誤解してたら謝ります。
まぁ何の根拠もなくとても漠然とそう感じるだけです。誰が悪いというわけではありません。ただ私のnicheにはまらないだけですからお許し下さい。ところどころ拾い読みさせていただきます。