読書

雑誌で紹介されていたとあるcafeで読書でもしようと、出かける。
閑散とした通り沿いのある小さな雑居ビルにそのcafeはある。
ビルの前の通りにはほとんど誰もいない。のんびりとした午後。
ゆっくり休もうと店内に入るとお客さんがいっぱいでびっくりする。
ほとんど満席。
カップルらしい人々ばかりであり、みんなパスタなどをつついておしゃべりに興じているみたい。
内と外のギャップに驚いてすぐに店を出る。これは落ち着いて本も読めない。そんなとこで本など読んでる者はいない…。


という訳で、時々利用するcafeで上記の米盛先生の新刊の、まえがき及び本文を、付箋をぺたぺた貼りつつ全部読む。まぁ、ざくっとですが。
大変面白かったです。
ただ、大抵の人は演繹と帰納という推論のパターンは言われなくても何となくわかると思いますが、abductionとは何かをまったく知らない読者もおられると思われますから、まえがきか本文の初めの方でabductionの具体例・具体的推論パターンをまずは例示しておかれるとよかったのではなかろうかと感じました。
まえがきを含めると60ページぐらい読み進めないとabductionの具体例が出てこないというのは、それを知らない人には読みづらいと思います。
まずはただ一つ、abductionの具体例を上げておれば、スッとわかるものを、具体的にどのようなものかもわからず、abductionの辞書的な説明を何十ページもされると、知らない読者はつらいと思う。私は一応abductionとは具体的にどんなものか知っていたのでよかったですが…。


ただし以上は先生への非難ではございません。単なる読み易さに関する感想です。
私はabductionについては、初歩の初歩しか知らなかったので、先生のこの新刊には大変教えられました。「なるほど、そうなんだ」と思いつつ拝読致しました。もう一度読み返し、abductionについて頭の中を整理したいと思います。


PS.
写真の「連弾のような…」には、いみはない。りさんことぬうすぬうが枕をピアノに見立てて「連弾」と称し、遊んでいるだけである…。