読書

以下の論文をcafeで一通り読み、帰ってきて部屋で再読。

  • Christian Thiel  “‘Not Arbitrarily and Out of Craze for Novelty’: The Begriffsschrift 1879 and 1893”, in: M. Beaney and E. Reck, ed., Gottlob Frege, Critical Assessments of Leading Philosophers Series, Vol. 2, Frege's Philosophy of Logic, Routledge, 2005

大変興味深い。この論文のtitleを大まかに訳せば、次のようになるだろうか。

    • 「単なる思いつきでもなければ、新発見に夢中になってのことでもなく: 1879年および1893年の概念記法」

その真意を述べると、1879年および1893年のBegriffsschriftに見られる革新は、単なる思いつきでもなければ、新発見に夢中になってのことでもない、ということのようです。1893年のBegriffsschriftが、1879年のそれに対して、どのような革新性を持つのか、ひいては論理学史の中でどのような革新性を持つのか、この点を指摘しようとしている論文です。
繰り返すが、大変興味深い論文。
ただしとてもよく練り上げられた論文という訳ではない。各文は平易なので一文一文はわかるものの、全体としてはわかりにくい。私の力不足もあるのだろうが…。
しかしいずれにせよ、重要な指摘を行っていると感じさせる論文。内容に関していくらかのことを記したいが、もう夜中なので、可能ならば後日に記したい。


おやすみなさい。