- Richard G. Heck, Jr Frege's Theorem, Clarendon Press / Oxford University Press, 2011
- Michael Dummett Frege: Philosophy of Mathematics, Duckworth, 1991
- デヴィッド Z. アルバート 『量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか』、高橋真理子訳、日本評論社、1997年
- コリン・ブルース 『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』、和田純夫訳、ブルーバックス B-1600, 講談社、2008年
Dummett さんの Frege: Philosophy of Mathematics は、Duckworth 版 paperback の新刊です。Duckworth 版にしろ Harvard 版にしろ、paper が新刊の状態で入手できるとは思いませんでした。どちらの版も、ここのところ品切れ入手不可の状態が続いていたので、もう古書でないと入手できないものと思っていましたが、つい先日、どうやら1冊だけ Duckworth の on demand 版が残っているとわかり、確保した次第です。とはいえ私はこの本の hardback を既に持っているので、paper は念のために入手したまでなのですが…。いずれにせよ、paper の新刊が確保できてよかったです。
アルバートさんの『量子力学の基本原理』も新刊で確保。こちらも新刊でいまだ入手可能とは思わなかったので、確保できてとてもよかったです。既に出版社の HP では品切れと書かれており、大型書店を何軒か回ったり、net で探してみたりしたものの見当たらなかったので、もう新刊では無理かなと思っておりました。しかしある書店で新刊が一つだけ残っているのに気が付き、急いで確保しました。実はこの本は、以前に購入して、初めの辺りを読んでいたことがあります。数学的知識もほとんど要求されない本で、ページ数も少な目なので、そのまま全部読んでしまってもよかったのですが、私のいつもの癖で、他の本に目移りしてしまい、『量子力学の基本原理』も途中で放り出したままとなり、結局最後まで読まずじまいになりました。しかも、量子力学の哲学は今後きっとやらないだろうから、この本もとても面白そうだけど、もういいか、ということで、引越しの際に古書店に売り払ってしまったかして、私の手元から離れてしまいました。そうして先日、森田邦久、『量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性』、講談社現代新書 2122、講談社、2011年を拝読し、おすすめの本のページで森田先生が『量子力学の基本原理』を勧めておられるのを見て思い出し、またほしくなって今回確保したという次第です。
