京都大学研究資源アーカイブ 映像ステーション、Ten Questions about Intuitionism

今日は、ホームページを二つ、紹介します。

1.

京都大学研究資源アーカイブ 映像ステーション
http://www.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/avs/index.html

ここでは貴重な映像資料が誰でも無料で見ることができます。京都の川端通り沿い、今出川通りと丸太町通りの間にあります。より詳しくは荒神橋の辺りに位置しています。この施設はできてまだあまり日が経っていないと思われます。アフリカに関する映像や日本史に関する映像があります。哲学関係では西田幾多郎先生に関する映像があります。11分ほどの短いものです。松岡正剛先生のナレーションで、西田哲学が解説されています。西田先生の動く映像は収録されていませんでしたが、映像の初め辺りと終わり辺りに出てくる肉声は、多分西田先生本人のものと思われます。私はだいぶ前に西田幾多郎記念哲学館に電車を乗り継ぎながら行ったことがあります。そこに映像資料があったかどうか、思い出せません。恐らくなかったような気がします。あれば私の場合、見ていて覚えているはずなので。そのような訳で、もしかすると西田先生の映像資料のようなものは貴重かもしれません。ただし、先ほども記したように11分の短い映像であり、西田哲学の詳しい説明が行われているというのではありません。西田哲学のイメージをつかむための映像資料といった感じです。私がこの施設を訪れた時には、他に来館者は誰もおらず、のんびりと映像を見ることができました。館内のスペースは小さいですが、明るくてきれいです。鴨川を散策される際、ちょっと寄ってみるといいと思います。あるいは、直接この施設を目指してこられる場合も、京阪の丸太町駅を出て北に上がってすぐですので、利用しやすいです。何だかほっこりできます。
PS この施設は京都賞ライブラリーという施設と併設されています。京都賞ライブラリーとは京都賞とその受賞者を紹介する施設です。ここでは Quine さんや Popper さんを紹介する小さなパネルがありました。その他にも多数の受賞者のパネルがあり、色々な方々が受賞されていることがわかりました。


2.

Ten Questions about Intuitionism
http://www.intuitionism.org/index.html

Intuitionism に興味を持っておられる方は、皆ご存知のページかもしれません。私はつい先日まで知りませんでした。たまたまネットで見つけました。ページの概要については、次のように書かれています。

'This website has as its goal to investigate the opinions of the mathematical community on intuitionism. To this end it presents ten slightly provocative questions and collects answers to these questions from as many people as possible.'

例えば、質問には次のようなものが挙げられています。

4. Do you agree that the continuum hypothesis is a meaningful statement that has a definite truth value, even if we do not know what it is?

8. Do you agree that a constructive proof of a theorem gives more insight than a classical proof?

このような質問に対し、Mark van Atten さんや Michael Beeson さん、Juliette Kennedy さんや Robert M. Solovay さんらが答えを寄せておられます。本音の部分が聞けていいかもしれません。