洋書
- Ulrich Pardey Frege on Absolute and Relative Truth: An Introduction to the Practice of Interpreting Philosophical Texts, Palgrave Macmillan, History of Analytic Philosophy Series, 2012
- Sébastien Gandon Russell's Unknown Logicism: A Study in the History and Philosophy of Mathematics, Palgrave Macmillan, History of Analytic Philosophy Series, 2012
Pardey さんの本について、些細なことですが、気が付いたことを一つ。この本の表紙には、一枚の写真が掲げられています。そこには池に浮かぶ小島が写っています。小島には何本か木が生えて伸びています。池の水面にはこの木が写っています。写真の真ん中、上下半分を分けるように、上半分は陸に出ている木が写っており、下半分はこの木が水面に symmetric に写っています。この本を注文する際、本の表紙の写真を見ましたが、その時、「何で木の写真の表紙なんだろう?」と、何気なく思いましたが、現物を手に取って写真を見ているとわかりました。この本は Frege による真理の対応説批判を批判した Dummett さんに対し、Frege を擁護している本のようですが、表紙の symmetric な写真は、真理が対応している様子を写しているのだろうと思います。陸に出ている木が reality で、水面に写っている木が心の中の idea で、それらが写真の中で symmetric に写し出されていることにより、この写真は真理の対応説を象徴的に表しているのだろうと思います。「ああ、そうか」と思いました。まぁ、それだけなんですが…。この種のことが、本文中に書かれているかもしれない。まだ読んでいないので、わかりませんが…。
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