最近入手した文献を記す。
- Fredrik Stjernberg “Critical study: Recent work on Frege,” in: Theoria: A Swedish Journal of Philosophy, vol. 66, no. 3, 2000
- 『科学哲学』、41-1号、2008年
- 酒井潔 『ライプニッツ』、人と思想 191、清水書院、2008年
- 清野智昭 『中級ドイツ語のしくみ』、白水社、2008年
1本目は次の二冊の本を比較・対照した書評兼研究ノートである。FregeのSinnだとかContext Principleについての記述が見られる。
- Gilead Bar-Elli The Sense of Reference: Internationality in Frege, Walter de Gruyter, Perspektiven der analytischen Philosophie = Perspectives in Analytical Philosophy, Band 10, 1996
- Michael Beaney Frege: Making Sense, Duckworth, 1996
2本目の『科哲』最新号では大変興味深い論文や書評が載っている。例えば
- 大辻正晴 「[書評] 野村恭史著『ウィトゲンシュタインにおける言語・論理・世界 −『論考』の生成と崩壊』」
は、かなり辛口のコメントが付されている。あたかも「Jazz は Jazz だが、全然 swing していない」と言っているような感じである。
3本目は、Leibnizの人と思想を包括的に解説した入門書。「ライプニッツの諸分野の業績を一書において概観する試みは、少なくとも日本では殆ど最初」(5ページ)だそうで、これは大変ためになりそうである。