Russellの記述理論談論

中世哲学を専門とされている某先生と少し話をする。Russellの記述の理論に話題が及ぶ。「記述の理論の意義とは何か?」 先生はその理論により「現在のフランス国王」というような語句に何か対応するものが存在しなければならないというような窮境から、その理論は脱する手立てを提供するという点に意義がある、という主旨のお答えだったが、最近のRussell研究者の間では、記述理論の現代的意義はそうかもしれないが、Russell当人の意図は別のところにあったようだという話がなされている*1と紹介させてもらう。ただし短い時間の立ち話だったのでうまくこちらの言っていることが伝わらない。今度極々簡単にまとめた内容をmailして差し上げることにしようかな。

*1:6月10日の日記で触れたPeter Hyltonさん達の話のこと。