読書

祭りから帰って、以前途中まで読んだ以下の論文を読み返す。

  • Fraser MacBride  “Speaking with Shadows: A Study of Neo-Logicism”, in: The British Journal for the Philosophy of Science, vol. 54, no. 1, 2003

やはりわかりやすくて面白い。一つ一つ理解しながら読み直したので、今度は木ではなく森を見るように読んで、人前でもメモなどを見ずにすらすらと説明できるようポイントを押さえつつ読み直し、頭の中でまとめ直そう。


PS. 以下の新刊を書店店頭でぱらぱら読む。

アリストテレス以来最大の論理学者といわれるゲーデルは、第二次大戦を避けアメリカのプリンストン高等研究所に移り住み、そこでアインシュタインと出会った。相対性理論で考えられうる宇宙「ゲーデル宇宙」では、タイムトラベルが可能となる。はたしてそのような時間を時間と呼べるのか。ゲーデルのテーゼ「時間は存在せず」を軸に、十九世紀末のウィーンから二十世紀半ばのプリンストンで、認識論と実在論集合論、論理学、宇宙論量子論をめぐって展開された知の巨人たちの思索の旅。

いくらか店頭で読ませていただいたが、私には読むのに大変苦労しそうと感じられたので、とても残念だが入手を断念。論理学と物理学と哲学を主題としている本なので、ただでさえ難しいのだが、私の無知と努力の足りなさのせいか、どうにも私には合わない文体である。例えば邦訳231ページの最初の文などを目にすると、それ以上読み進むことができなくなってしまう。わざわざ翻訳していただいて非常にありがたいのですが、私の能力では読み切ることは無理である。英語でそのまま読んだ方がまだよいのかもしれない。本屋さんでちょっと立ち読みさせてもらっただけなので、きっちり精査しておらず、私の勘違いであればよいのだが…。青土社から出ていたゲーデルの未刊草稿翻訳本のことを思い出してしまい、怖くて買えなかった。この青土社本と比較することが不当であったならば、謝ります。すみません。本当に怖かったんです…。本当に私の勘違いであればよいのだが。