よく聴く曲

Billie Holiday “Gee, Baby, Ain't I Good to You?” を繰り返し繰り返し聴いている。
すごく胸に迫る。思わずこみ上げてくるものがある。
一部を好きに訳すと以下のような感じ。

What makes me treat you the way I do
Gee baby, ain't I good to you?
There's nothing in the world too good for a girl.
That’s good and true.
Gee baby, ain't I good to you?
Bought you a fur coat for Christmas, a diamond ring,
A big Cadillac car, and ev'ry - thing.
It’s love that makes me treat you the way I do.
Gee baby, ain't I good to you?


どうして僕が君にこんな風にするのか、わかるかな。
ねえ、まだ僕のこと気に入ってくれない?
女の子にはこの世でこれ以上にないものって、ないのかい? そう、あるよね。
それは純粋ですてきなものさ。
ねえ、まだ僕のこと気に入ってくれない?
毛皮のコートをクリスマスに買ってあげたし、ダイヤモンドの指輪も買ってあげた。
おっきな車だって買ってあげたし、ぜんぶ、ぜんぶあげたよね。
どうしてこんな風に君にするかというと、愛しているからだよ。
ねえ、まだ僕のこと気に入ってくれないかな?

寒さ増しゆく初冬の都会の片隅で、満たされない思いを抱えながら、報いを期待せずに一人で虚心に生きていると、Billieのこの唄と彼女の歌声に激しくしびれる。
繰り返し繰り返し聴きながら、身体の芯まで彼女の歌声をしみ込ませる。
何だか自分が強くなる気がする。
悲しみをたたえた強さが、身についてくる気がする。
何だかよくわからないけれど、そんな気がする…。