Lucretius !?

今日、哲学の先生ではない古典の先生が、Lucretiusにご興味示されるので、「Lucretiusって哲学者なのになぜまたLucretius!?」とご質問すると、先生一喝「Lucretiusは詩人です! 哲学者ではありません!」とおっしゃられる。
「えっ、哲学者ではなかったですか? 以前岩波文庫の『物の本質について』を見たら、散文だったような気がするのですが、詩ですか?」と確認させていただくと、「あれは元々韻文です。叙事詩なんです。」とご教示いただく。
今手元に岩波の『物の本質について』がないのですが、これって散文じゃなかったでしょうか? てっきり普通の哲学書だと思っていた。だからLucretiusは哲学者だと思っていた。
時々岩波文庫では韻文を散文にして翻訳していることがあるが、これもその例なのかもしれない。よく確認しないと完全に誤認して覚えてしまう。こわいな。
Frege近辺をぐるぐる回っていると、はるか古代のお話はまったく蒙昧なままでいてしまう。勉強を続けなければいけないですね。