連絡

私は一応生きております。


知人がなくなってから、なぜ私でなく知人でなければならなかったのか、何度も考えている。
あんなに元気で活発な知人がなくなってしまい、
「頭が痛い、しんどい」とばかり言っている自分の方が、なぜ生き残っているのだろうか。
私であってもよかったはずだし、私ではいけないという理由はない。


ここ数日、生きていることを不思議に思う。
ごく何気ない情景の中で、自分が生きていることを実感する。
何気ないことしかしていないのだが、それでも生きていることを感じる。
生きていられるだけで、ありがたく感じる。


知人のことを思うと、つらい。
とてもかわいそうだと感じる。
とても怖かっただろうと思う。
気がどうかしそうだったろうと思う。
泣き叫びたかっただろうと思う。
とにかく生かしてほしいと願い続けただろうと思う。
なぜ自分が死なねばならないのか、理解できなかっただろうと思う。
何で自分が、何でこんなに早く、逝かねばならないのか。
冗談だろ、冗談であってくれ。
なぜ。どうしたらいいのか。
死んだら真っ暗なんだろうか。永遠に真っ暗なんだろうか。
永遠に起きることができないのは怖い。
永遠に何も感じないのは怖い。
いつまでもいつまでも終わりのない暗闇。永遠の暗闇。


そんなことを私は感じる。
彼ではなく私であってもよかったはずだ。
私でないのが不思議だ。
何と言ってこの今日の日記を締めくくればよいのかわからない。
私が死なずにいることがよくわからない。
なぜ私が生きているのかよくわからない。
怖かっただろうと思う。
つらかっただろうと思う。
どうか、どうか、もう安らかにしていてほしい。
今はもう安らかであってほしい。
すべての苦しみから解放されていてほしい。
どうか安らかにしていて下さい。
祈っています、どうか安らかにしていて下さい。