• Morten Heine Sorensen and Pawel Urzyczyn  Lectures on the Curry-howard Isomorphism, Elsevier, Studies in Logic and the Foundations of Mathematics, vol. 149, 2006

著者のお一人 Sorensen さんはかつて日本にも一時期おられたようである。


P.S.
先日入手した『哲学論叢』、京都大学哲学論叢刊行会編、第35号、2008年 に掲載されている以下の論文を拾い読みさせていただく。

  • 久木田水生  「表示的意味論」

この論考により、denotational semantics の重要性に気付かされました。大変ありがとうございます。しかし随分と気が付くのが遅かったような気もするけれど…。
そして思い出して以下の論文を再び拾い読みしてみる。

  • 岡本賢吾  「なぜ意味論は「プロセス」を含むか: 表示的意味論・領域理論をめぐって」、『科学哲学』、vol. 40, no. 2, 2007年

おかげで少しではあるが理解が進む。


上記両論文とも denotational semantics (と domain theory) の重要性が、哲学一般の文脈の中で、指摘されている。


私は Frege がやっていたことに関心があることから、個人的には Frege の logic を現代的な観点から分析・評価する上で、denotational semantics と domain theory の重要性を強く感じました。
あるいは Frege の logicism の帰趨を、現代的な観点から占う上で、denotational semantics と domain theory を理解しておくことは必須であると感じられました。
Hale and Wright さんたちとは異なるいみで、Neo-Fregean な Logicism の行く末を見定めるためには、type-free lambda calculus はもちろんのこと、denotational semantics と domain theory も理解しておく必要があると感じた次第です。


また追々勉強して参ります。上記二論文の著者先生方に感謝申し上げます。大変ありがとうございました。