- 古田裕清 「ヴィトゲンシュタインの倫理についての考え方」、中央大学人文科学研究所編、『ウィーン その知られざる諸相: もうひとつのオーストリア 』、研究叢書 22、中央大学出版部、2000年
- 高野義郎 『古代ギリシア科学史の旅』、丸善ブックス 057、丸善株式会社、1996年 (古書)
近頃、Tractatus のlogic や semantics に興味を持てなくなってきている。
そんな時、以下の新刊を購入し、大体のところを拝読させていただきました。
- 吉田寛 『ウィトゲンシュタインの「はしご」 『論考』における「像の理論」と「生の問題」』、ナカニシヤ出版、2009年
それで、少し Wittgenstein の倫理や宗教的な考え方に興味を覚えました。
そこで上記の古田先生の論文を入手させていただいたという訳です。
大まかに言うと、倫理に関することは、客観的に述べることができないと、Wittgenstein は考えていたところがあるらしいのですが、
Janik and Toulmin は、そのような考えを Wittgenstein は Tractatus の頃に抱いていて、後期には抱いていないとお考えであるのに対し、
上記古田先生の論文では、後期においても件の考えを Wittgenstein は抱いていたと論証しようとされているようです。
本日入手の二つ目の文献は、次の文献と事実上、セットとなっているものと思われます。
この岩波新書の本は既に購入させてもらっています。
今日入手の本は小口もきれいだったので、購入致しました。
どちらの本も写真が多く、まるでギリシアを旅している気分で気楽に読めそうなので、またのんびり拝読させてもらえればと思っております。