Springer の HP を見ていると、次のような文献が出ているのに気が付く。早速入手。

  • Glyn Morrill  “A Chronicle of Type Logical Grammar: 1935–1994,” in: Research on Language and Computation, vol. 5, no. 3, 2007

Type Logical Grammar の生成と展開を追っている一種の survey 論文。81に上る重要な論文や図書を年代順に掲げ、簡単なコメントを付し、Type Logical Grammar の歴史を素描している。Categorial Grammar, Lambek Caiculus, Linear Logic, Substructural Logic の文献が多数出てくる。逸話めいたコメントもところどころ挟み込まれている様子で興味を引く。Type Logical Grammar をこれからやり始めようかという方は、参考になるのではないかと感じられます。なお論文冒頭では、categorial grammar の根は、Frege の 固有名・関数名が飽和/不飽和 (gesättigt/ungesättigt) だという例の区別、この区別の中に見られる言葉のいみに関する idea に、それは求められると説き起こし、それから Ajdukiewicz の話へとつなげて本論を始めています。

  • Bob Hale  “Real Numbers and Set theory – Extending the Neo-Fregean Programme Beyond Arithmetic,” in: Synthese, vol. 147, no. 1, 2005

Neo-Fregeanism. そのうち入手しておかなければならないと思っていた1本。ようやく入手。