以下の新刊を入手。

  • Cory Juhl and Eric Loomis  Analyticity, Routledge, New Problems of Philosophy Series, 2009


私は Neo-Fregeanism に少し興味があるのですが(興味があるだけで、理解している訳ではありません)、Neo-Fregean にとって Hume's Principle は、広いいみで analytic なものであってほしい原理のようです。Hume's Principle を広義の analyticity なものに含めるには、どのように考えればよいのか、この点を検討する際に上記の本が何か教えてくれるかもしれないと思い、購入しました。ちなみにこの本は、内容の多くを analyticity に対する Carnap vs. Quine の話にページを割いているようです。それと、今まで Quine への反対意見はあるものの、単なる反対だけではなく、Quine 側からの反駁にも耐えうる建設的な代替案というものが出されてこなかったという著者達の歴史的総括から、この本では著者達によるそのような、 analyticity を擁護する refine された代替理論の提示を行っているところが本書の売り(の一つ)となっているようです。


また以下を DL し、print out する。

  • Volker Peckhaus  “Leibniz's Influence on 19th Century Logic,” in: The Stanford Encyclopedia of Philosophy, September 4, 2009


Frege の Begriffsschrift がどの程度 Leibniz に影響を受けているのかは、興味深い問題です。という訳で、この文献はいくらか参考になるかもしれないので、また拝読させていただきます。


以上、誤解・無理解・勘違い、書き間違い等がありましたらお許し下さい。